日本の大学に行ったことのない私がフランスの大学(Licence:学部)に入学するまで~動機編~

Bonjour à toutes et tous! コロナウィルスの影響で自宅待機中も大学の課題が引き続きネットで出るのでひーひー言っているほーしーです!今回は日本で大学に行ったことのなかった私が、フランスで国立大学のリサンス(学部)に入学できるまでの体験談をご紹介したいと思います。フランスの大学に行きたい!と考え中の方の参考になれば幸いです(^^)今回は第一弾、大学進学に至る動機編!

どうしてフランスで大学に行こうと思ったか

パティシエから学生へ

まずなんどもパリマセに書いてある通り、私はフランスに来た当初パティシエでした。フランスの文化や歴史、郷土菓子に憧れて、フランスで働きたい!という夢をもって渡仏してきた典型的なワーキングホリデー パティシエでした。

ただ少し特殊だったのは、日本でパリの博士課程に進学予定の大学院生と結婚していたということ。リヨンでのワーホリを終え、パリのたーしー(夫)に合流したのですが、そこからの問題と言えば私の滞在許可証でした。

そして結局、当初予定していた配偶者ビザや就労ビザはもろもろの事情で上手くいかなかったので、学生ビザを選んで語学学校に行くことになりました(B1+のクラスから)。語学学校で学びつつ、お菓子屋さんで販売のアルバイトする日々。お菓子作りが恋しく葛藤もありましたが、元々好きだった歴史や文化の学校の講座にのめり込み、もっと高いレベルで勉強がしたいと考えるようになりました。そういえばパティシエという職業を選んだのも、お菓子が好きだったことに加え、ヨーロッパの歴史や文化に対する興味、実際にフランスに行って働ける職業は何だろうと考えたことが一つの理由でした。

この頃はちょうど自分のパティシエとしての今後のキャリアも考えていたところで、お菓子に関わりながらも私にしかできない仕事は何かを考えていました。古いものを残していくのが難しい現代で“お菓子歴史家”になりたいなら、もっとフランス語と歴史に関する知識を底上げしないと!いつか尊敬するオーボンヴュータンの河田勝彦 シェフ、大森由紀子先生に近づきたい!と、愛読書の河田勝彦著『フランス郷土菓子』をめくる日々でした。

フランスの大学に入れるのか

そんな悩みを抱えた私にフランスの大学進学を勧めてくれる友人もいたのですが、私にはそれに踏み切れない理由がありました。日本で製菓専門学校に進学した私は、フランスの大学入学資格バカロレアに相当する“日本の大学合格証明”を持っていなかったのです。

かといってフランスの語学学校で滞在許可証を更新し続けるのは2~3年が限界と言われているし(勉強の成果を出さずに単に滞在目的で語学学校にいるとみなされると更新が却下される可能性がある)、その学費も高すぎて払い続けられません。そして就労ビザを探すにも時間(ビザが降りるまでに一年以上)と契約に納得のいく職場(販売員4年以上契約など)がありませんでした。

そんな中、日本人の美容師の友人がフランスの大学に志望するというので話を聞いてみると、なんと、フランスに居ながら、受験なしで日本の大学に登録できるとのこと!それがなるほど、通信教育で有名な“放送大学”だったのです。

放送大学

放送大学は必要書類さえ揃えれば2万程から登録でき(ここでは必要なのは入学資格なので、一学期分だけの学位取得無コースに登録)、手続きが済むとすぐに合格証明書が送られてきました。はがきサイズの小さなものでしたが、これを法廷翻訳依頼をして立派な証明書としてフランスの大学に提出することができました。

ちなみに放送大学の授業は通信とはいえとてもレベルが高く、教授も東大をはじめ有名大学の先生です。登録のためには最低1科目を取らなければいけませんが、1科目あたり一万円程度で追加できるのでせっかくなので私は自分の興味のあるものをふたつ取りました。教科書は日本の住所に届くのですが、放送はアプリで海外からも聴くことができます。全部が完璧には身につきませんでしたが、フランスの大学で勉強するにあたりちょっとした予習になり、入学金は無駄にはならなかったと思います。

まとめ

フランスの大学に進学したい理由は人によって様々だとおもいますが、Voilà、これが私のケースです。大学のフランス人の友達には大学に入った理由を滞在許可証目的のように冷やかされたこともありますが(※別に意地悪なヤツではない)、学費の高い日本の大学に行けなかった未練のようなものがずっとあったので、30歳になってようやく大学で勉強ができるということを本当に嬉しく幸せ思っています。(しかもずっと興味の中心だったフランスで大好きな歴史!)

それでは具体的な手続きを知りたい方はこちらの出願手続き編、私が実際に大学に合格するまでの体験談はこちらの執念の大学入学編をご覧ください!!A bientôt!!

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現在、ワーキングホリデービザでフランスは美食の都「リヨン」から「パリ」に引っ越して来たパンダのパティシエール。たーしーの妻。食や日常生活に関する話題を中心にお届け。もっぱらの趣味はbrocante=古物屋や蚤の市などでの宝探し。2018年8月、学生ビザを取得し再渡仏しソルボンヌ文明講座に通う。2019年〜大学生になりました。

コメント

  1. ぽん より:

    はじめまして、ほーしーさん。
    子供の頃から海外に住みたいと思いながら、勇気が出ず日本で就職してしまい、
    やっと29歳にしてカナダにワーホリに行って、その後専門学校に行き就職しようという決意が固まったところでした。
    大学時代はフランス語フランス文学を専攻していたので、カナダでもモントリオールを滞在先にと決めていました。
    しかし、英語の方は日常会話程度なので渡仏も視野に入れて情報収集していました。
    ほーしーさんの記事はとても参考になりましたし、フランスの大学で学べていることがうらやましいです。
    私ももう少し計画的だったら、高校卒業後はすぐ渡仏して語学学校に行って、フランスの大学に通っていたのにと思いました。
    海外の良いところは何歳になっても勉強ができることですね。頑張ってください。