ロベール・デスノス「すずらん」 Robert Desnos “Le Muguet”

Bonjour à toutes et à tous ! パリパリマセマセのたーしーです。

5月1日、メーデー(Fête du travail)かつすずらんの日(Fête du muguet)ですね。

今日はこの日にふさわしいポエム、ロベール・デスノス「すずらん」を紹介します!

ロベール・デスノス「すずらん」 Robert Desnos “Le Muguet” 原文と訳

ロベール・デスノス「すずらん」 原文

Un bouquet de muguet,
Deux bouquets de muguet,
Au guet ! Au guet !
Mes amis, il m’en souviendrait,
Chaque printemps au premier mai.
Trois bouquets de muguet,
Gai ! gai !
Au premier mai,
Franc bouquet de muguet.

Robert Desnons, Chantefables et chantefleurs

ロベール・デスノス「すずらん」 試訳

すずらんの花束ひとつ、

すずらんの花束ふたつ、

耳を澄まして! 耳を澄まして!

僕の友だち、覚えているかな

毎年春の五月のはじめ。

すずらんの花束みっつ、

愉快や愉快! るるるるるー!

まっすぐの気持ち すずらんのブーケ。

ロベール・デスノス「すずらん」 プチ解説

ロベール・デスノスという詩人は名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。

最初、1924年に詩人のアンドレ・ブルトンによってはじめられた芸術、文化運動の「シュルレアリスム」の主力メンバーとして活躍した詩人です。この運動からはほどなくして袂を分かち、その後は詩とメディア(ラジオ)の関係性に目を向けたり、子どものための詩に注力したり、レジスタンス詩を書いたりしました。

しかし、レジスタンスに参加していたために第二次大戦中にゲシュタポに捉えられます。最終的には収容所から解放されますが、既に時遅し、患っていたチフスにより命尽きてしまうのです。

この「すずらん」は、収容所にいる人たちを元気づけるために作られたとのことです。自分の大切な人にすずらんのブーケを贈る5月1日、つまりすずらんの日(Fête du muguet)ですが、その日にこういう詩を読んでみると色々と考えるきっかけになりました。

おわりに――ポエムのある生活

何を隠そう私はポエムの研究をしているので、詩には並々ならぬ(?)思いがあります。

誕生日等の記念日、すずらんの日(Fête du muguet)のような祝日に一篇のポエムがあると、また世界の見方も変わるかもしれませんし、一層それを豊かにしてくれるかもしれませんよ 🙂

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たーしー

パリの大学で20世紀フランス文学(特に前衛詩)を研究しているクマ。フランスの時事、大学、奨学金、文学、レストランについての情報を中心にお届け。