【フランス語】発音・音節のルール 第一弾〜中級者以上必修!!

【フランス語】発音・音節のルール 第一弾〜中級者以上必修!!

Bonjour à toutes et tous !フランス語と日々格闘中のほーしーです(^^)/今回はフランス語を学習する上で必ず役に立つ、フランス語の発音のルールについて音声学的に詳しく解説していく第一弾です!

英語に慣れていてフランス語の読み方が英語風に引っ張られてしまう方、日本人によくみられる母音を増やしまくりで伝わらない発音でお悩みの方、そうでなくても、なんでこんな発音になるの?!とお悩みの方に、疑問が多いフランス語の発音ルールをなんとなくだけで済ませず、ここで納得していっていただければ幸いです!それではon y va!

フランス語の『音節』を知る

まず『音節』とは、発音される最小単位のかたまりのことです。例えば Paris という単語は発音する上で Pa/ris (パ/リ) と分けることができます。これ以上は細かくすることができず、”P”と”a”は常に一緒に発音するのがルールです。フランス語では単語を発音する以前に、この『音節』を発音するということに特に注意しましょう。

フランス語の音節の分け方

  • 一つの音節の中には必ず発音される母音が一つだけあります。通常はその母音の後で節が区切られます。※例外 鼻母音の『an』『on』などはnまでを母音と数えるので音節はその後で区切られます。 例 : Pa/ris (2音節)
  • 同じ子音がふたつ続いた場合、発音するのは一度だけなので子音一つと同じ扱い。 例 : gra/mmaire  (2音節)
  • 異なる子音がふたつ続いた場合、一つ目の子音は前の母音について発音される。 例 : Sor/bonne (2音節)
  • R と L は特別で、『子音グループ』cr, br, pr, cl, bl, pl …etc を形成し、一つの音として発音される。※日本語には子音の連続はないので難しいところです(*_*; 日本人はこの子音の間に母音を入れて二音で発音してしまう傾向が…  例 : é/crit (2音節)

それでもフランス語の音節が理解できない!

上で解説した音節ですが、日本語のカタカナフランス語に慣れていると理解が難しいかもしれません。私も以前はそうでした。

例えば“文法”という意味の“ grammaire ”という単語を例にとってみましょう。この発音を日本語表記すると、多少のずれはあるにせよ“グラメール”と表記することができますが、あれ。これではグ・ラ・メー・ル、4音節じゃないの?と思った方、これが連続する子音によるフランス語発音の罠なのです。

まずフランス語の gra と日本語のグラの発音の仕方は違うということを知りましょう。日本語ではグ・ラと2音で発音したいこの音はフランス語では一つの音なのです。この発音が分からない方は、グとラの間隔ができる限り無くなるよう高速で発音する練習をしてみるといいでしょう。次第にグ(gu)のuが落ちて“gra”という一音になれば大成功です(^^)/

次にgrammaire 二音節目のmmaireも同様です。「音節の分け方」で説明したとおり、mmはmと同じ発音になり、aiは一母音、また語末のeは発音しません。そしてここで一番気をつけないといけないのが、語末のrは子音だけの音でmaiにくっついて発音され、それぞれのあいだに“間”はありません。よって、書くと長く感じる mmaire も一音節になります。もしメー・ルと分けて発音してしまうということは語末の e を発音してしまっているのかもしれません。

フランス語発音の基本ルール

次のように、 フランス語の発音の基本ルールをまとめてみました!

通常、単語の最後の『e』は発音しない。

通常、フランス語では語末の子音は発音しない。例 : Paris(パリ) 、Châtelet (シャトレ)、Luxembourg(リュクサンブール)

L C Q K R F のいずれかが語末の場合は例外として発音する。 例 : final(フィナル)、chic(シック)、 coq(コック)、 kayak(カヤック)、neuf(ヌフ)、sur(スュル)

フランス語発音における例外

  • 通常は発音する語末の『 L 』、il で終わる単語は最後の L 発音せず! 例 : gentil(ジョンティ)…  ※ただし間違って発音するフランス人(特に若者)も多く sourcil の 『 L 』はよく耳にします。
  • 通常は発音する語末の『 C 』、鼻母音 + Cで終わる語は最後のCを発音せず! 例 : blanc(ブラン), le banc(ル バン) …また、外来語の tabac(タバ)もcを発音しません。 
  • 通常は発音する語末の『 F 』、しかし複数形になると 語末の s せいでfは発音せず! 例 : des oeufs (デズー), des boeufs (デブー)…
  • 通常は発音する語末の『 R 』、しかし er で終わる多音節の語は最後のrは発音せず!  例 : aller, travailler, le dossier, le quartier, léger, premier… ※単音節の語はrを発音します。例 : le ver(ル ヴェーr), le fer(ル フェーr)…

例外の例外

  • 語末が『 er 』な多音節の語の中に例外として最後のrを発音する語があります( ;∀;) 例 : hiver, enfer, super, hyper, master, cuiller, hamster, amer そして、だれもがよく使う『monsieur』これはルールから外れてrを発音しません。

まとめ

以上、解説はソルボンヌ語学学校の音声学の授業を参考にさせて頂きました。音声学と聞くと難しく感じるかもしれませんが、発音のルールをマスターすることは綴りの間違いも減らすことにも役立ちます(^^!

また、なんとなく出来ていると思っても、本当に美しい発音をするのは難しいもの…たとえ文法上級者であってもフランス語の持つ本来の魅力、“美しい響きやリズム”を身につけることは簡単ではありません!

 誰にでも伝わるフランス語をマスターするために今一度復習してみてはいかがでしょうか?

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