【お菓子史】「シュトーレン」発酵菓子とフランス菓子(2)
- 2016/12/06
- お菓子史
発酵菓子の第二弾はこちら(第一弾はこちらから)、
「Stollen」- シュトーレン –
発祥は14世紀のドイツとされ、これはドイツ語です。
フランス人に聞いても知らない人が結構いて、はじめは驚きました。
日持ちがするので、少しずつスライスして食べてクリスマスを待つのが本来の習わしとされる、この時期にぴったりのお菓子です。
赤ん坊のイエス・キリストのおくるみ姿を表した白い生地の中には、ドライフルーツやナッツ、スパイスを練りこまれ、時には棒状のマジパンが包まれている事もあります。
近年では日本でもかなり広まって、パティスリーやブーランジュリーだけでなく、スーパーやコンビニなどでも見かけるようになり、ついに先日はアメリカンな(?)コーヒーショップのスターバックスで販売されているものに出くわしました。
それがこちら
発酵生地ではなく、パウンドケーキのような食感で、クランベリーが多く混ぜ込まれているところにスタバ感を感じました。
私が思い描くシュトーレンらしさはないなと思いましたが、コーヒーにはよく合うお味でした。
そして、私が個人的に好きなのはこちら!
世田谷区用賀のパティスリー リョウラの “シュトーレン アルザシアン”
フランスでも、ドイツに近いアルザス地方にはアルザス風のドイツフランス菓子があるんです。断面を取り忘れたのが悔やまれますが、表面が薄い皮(クラスト)に覆われていて、なんともいえず揚げパンのようで美味しいのです。
これを食べたアルザス出身のフランス人も、「アルザスの味がする!」と言っていました。
また他にも、現地ではチーズ入りのシュトーレンなど、お店によってかなりのバリエがあるようです。
日本でもお気に入りの美味しいシュトーレンや、変わり種があれば、コメント欄にてぜひ情報おまちしております・・・
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