【お菓子史】「カニストレリ」 焼き菓子とフランス菓子
- 2017/01/07
- お菓子史
カニストレリ
最近初めて知ったお菓子です。
なんでも地中海、コルシカ島のお菓子だそうです。バターは使用しておらず、さすが南仏、代わりにオリーブオイルを使用しています。
その為、ちんすこうのような少し硬めの歯応えがあり(ちんすこうはラードを使用)砂糖をまぶして焼き上げる為、どこかメロンパンの表面を思い出させる食感でした。
そしてもう一つ大きな特徴は、レモンの皮が入っているところでした。コルシカ島では、レモンや、それに似た柑橘類の“セドラ”などが取れ、揚げ菓子などにもその皮やコンフィなどがよく使われます。
袋を開けた瞬間、ふわっと香るオリーブとレモン。
購入したのは私の地元、高知県のパティスリー、「NEGRITA ネグリタ」さんです。
子どもの頃は、pâtisserie française なんて高知にはなかったので驚きました。サントノーレやフォレノワールなど、クラシックなケーキも置いてあります。飛行機に乗らなくても、フランスのお味が身近なところで楽しめると言うのは、とても嬉しい事です。
もし、高知県を旅行される方がいれば是非、訪れてみて下さい…
パティスリーネグリタの“サントノーレキャラメル”
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Author:ほーしー 投稿一覧
2017年にワーキングホリデービザでフランスは美食の都リヨンへ渡仏。現在パリで暮らすパンダのパティシエール。食や日常生活に関する話題を中心にお届け。もっぱらの趣味はbrocante=古物屋や蚤の市などでの宝探し。2018年8月、学生ビザを取得し再渡仏しソルボンヌ文明講座に通う。2019年〜大学生(歴史学)になりました。
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