【お菓子史】クッサンドリヨンの意味、フランス菓子の歴史
- 2017/04/15
- お菓子史
Bonjour à tous !!
ご無沙汰でございます!
実は4日ほど前よりフランスはリヨンの街に越してきました。
何とも急ですが、この美食の街として有名なリヨンで、お菓子をはじめ、いろいろな美味しいものを食べ!!!そして学んでいきたいと思います…
リヨンにはいくつか有名なお菓子がありますが、
こちら!
「クッサンドリヨン」
今回はこのクッションの形を模した、パートダマンド(美味しいマジパン)のお菓子について学びたいと思います。
クッサンドリヨンとはなにか。
このお菓子は17世紀のある伝説をもとに、1960年に誕生したお菓子です。
伝説は古いですが、お菓子自体は比較的新しいですね。
では、その伝説とはなにか。
時は1643年、リヨンの街ではペストが流行していました。医者たちが手を尽くしても、黒死病と呼ばれたこの病の拡大は止められません。
そこで当時の役人たちはリヨンにある丘、フールヴィエールの丘に登り、7リーヴル(約3.5キロ)の蝋燭と絹でできたクッションの上に金貨を一枚のせて置き、聖母マリアに祈りを捧げました。
それ以来毎年、この祈りは繰り返され、その際に響いた三発の大砲の音は、この祈りが届けられたことを示していました。
伝説が事実かは分かりませんし、今現在もまだこの習慣が残っているかは分かりませんが、ペストは去り、リヨンの街には平穏な日々が戻りました。
そしてこの伝説をもとに、1960年、リヨンの老舗パティスリー “VOISIN” ヴォワザンでクッサンは考案されました。今回載せているクッサンの画像は、リヨン旧市街のパティスリー、“A LA MARQUISE”ア・ラ・マルキーズのものです。今ではリヨン中のトラディショナルなパティスリーをはじめ、お土産屋さんなどでも買うことができる銘菓になりました。
緑色がベーシック。青いお酒、オレンジキュラソーが効いています。他にも様々なフルーツの味があり、アルコールを使用していないものもあります。うすーい糖化したシロップで覆われた表面はシャリっと、餡子のような感触のパートダマンドにその中にはチョコレートガナッシュが包まれています。甘さは強めなので、コーヒーと一緒に頂くと最高です。
日本で購入できるお店は限られていますが、 アーモンド菓子の専門店、“パパピニョル”さんなど、インターネットからの注文もできるお店もあるようです。
リンクを貼らせて頂きます → http://papapignol.com/item/coussin-de-lyon/
ではでは、また少しずつお菓子や街のレポートをしていきたいと思います。
A bientôt 😉 !!
パティスリー“VOISIN”
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