【お菓子史】フランス菓子の守護聖人〜リヨンのフルヴィエールの丘
- 2017/04/23
- お菓子史
Bonjours à tous !!
前回のクッサンの記事で取り上げました、「Fourveireの丘」に登って来ました!
そう、昔のお役人さんが登ってお祈りを捧げたという、例のあの丘です。
この通り、リヨンの街が一望できます。
フランスは今、パック(キリストの復活祭)のバカンス中ということもあり、観光客で賑わっていました。
足元には、リヨン旧市街とサン・ジャン大聖堂。川を跨いで街の中心街が見え、この写真では分かりずらいですが、その左手には私が住んでいるクロワ・ルッスの丘があります。街のあちこちがユネスコの世界遺産に指定されていて、古代ローマの遺跡や、美しい大聖堂が残るこのフルヴィエールもまた世界遺産の一つです。
長い長い坂道を登ること40分(どうやら私は遠回りをしたらしい)、フルヴィエールのノートルダム大聖堂に到着。
一部の礼拝堂は18世紀から残っているものですが、このメインの聖堂は、1870年からの普仏戦争の際にプロシアからの侵略を真逃れた事を聖母に感謝する為に建築され、1896年に完成した比較的新しいものだそうです。ノートルダムというのはNotre(私たちの)Damme(貴婦人)=聖母マリアのことです。フランス各地にある聖堂にこの名前がつけられているのは、それらが聖母マリアに捧げられて建設された聖堂だからです。
聖堂の内部とステンドグラス
荘厳な雰囲気です!
また少し分かりずらいですが、建物の上に着いているこちらの像。
大天使ミカエル=フランス語ではミシェル天使、そうサンミッシェルです。
あのMont-Saint-Michelのミシェルと同じですね! 悪魔を槍で突こうとしています。この天使は人間の魂を天秤にかけるとされます。
天秤を持つことから、13世紀にはフランスの菓子職人の間でお菓子の守護聖人と定められました。ちなみに9月29日はサンミッシェルの日です。
さてさて、歴史溢れるこの街リヨン。
数々の発明や繁栄がありました。
食、またそれ意外のところでも…
これからじっくり紹介して行きたいと思います!
A bientôt 😉 !!
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