チョコレートで知るフランス菓子の歴史(5)〜ショコラがフランスにやってきた

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ショコラ 、ヨーロッパ伝来!

今回のテーマです。

前回の記事で書いたように、ヨーロッパにショコラを持ち込んだのはスペインですが、フランスにはどのように伝わったのでしょう。

ショコラをフランスに持ち込んだのは、1615年にスペイン王室からルイ13世に嫁いだ、アンヌ・ドートリッシュだと言われています。
アンヌ王妃とその取り巻きの婦人達だけでなく、同行したスペインの修道士達がフランスの同僚にも配り、その普及に一役買ったそうです。

その後、有名な「太陽王」のルイ14世にもマリー・テレーズ・ドートリッシュが嫁ぎ、この二代続いてのスペインからの輿入れは、フランス王室にショコラを浸透させることになります。

なんと、コーヒーがまだ珍しくなかなか手に入らなかったので、ショコラの方が多く飲まれていた程だそうです。

フランス伝来当初のショコラは胃腸の調子を整えるをはじめとして、様々な効能のある《薬》でありながら、まだ現在の様な固形ではなく、水に溶かして飲むホットチョコレートで、砂糖が加えられ、既に美味しい飲みものでもありました

スペインから嫁いだ王妃2人。

始めは良く思われた結婚生活も、早々と冷え切ってしまいます。

異国に嫁いだ寂しさを紛らわすために、ショコラに癒しを求めていたのかも知れません…

さて、次回はショコラのお菓子としての進化に迫りたいと思います…!

 

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