【アルザスの名店】クリストフ・フェルデール、カミーユ・ルセックへの行き方

【アルザスの名店】クリストフ・フェルデール、カミーユ・ルセックへの行き方

Bonjour ! パリマセのほーしーです(^^) 今回は今年の夏休みに念願かなって行ってきた、アルザスの名店 Les pÂtissiers Christophe Felder. Camille Lesecq  (レ・パティシエ クリストフ・フェルデール、カミーユ・ルセック)への行き方を紹介したいと思います!

クリストフ・フェルデール氏とは?

クリストフ・フェルデール氏(以下敬称略)はアルザスのブーランジュリー・パティスリー(ケーキも売っているパン屋さん)の夫婦の元に生まれ育ったまさにお菓子屋さんのサラブレッド。パリの有名パレス(最高級ホテルに与えられる称号)の一つ、ホテル・クリヨンでシェフパティシエを務めたほか、日本のフランス菓子会社、アンリ・シャルパンティエの製菓アドバイザーとしても活躍、フランスでもいち早く一般向けのお菓子教室を開催するなど、とても活動の幅が広いパティシエです。幼いころから自然と培われた職人としての実直さで再現されるアルザスを中心とした伝統菓子を軸に、レストラン・デセールに新風を吹き込んだといわれるその斬新さで表現される個性的なお菓子たち。その数々の著書もプロ、アマ問わず彼の人気を高めた理由の一つです。ちなみに、私がクリストフ・フェルデールのことを知ったのは、まだ私が日本にいた頃。念願の渡仏が決まって、当時お世話になっていたフランス各地で修行をしたことがあるシェフに、フランスで行った方が良いパティスリーを聞いたところ、面白いお菓子を作っているパティシエがいる、と薦めてもらったうちの一つがこのLes pÂtissiersでした。その時はまだ、このお店が2人のパティシエの共同経営だとは知らなかったのですが…

名店を支えるもう一人の”pÂtissier” カミーユ・ルセック氏

カミーユ・ルセック氏は(以下敬称略)これまたお菓子屋さんになるべくしてなった人物。ノルマンディーの小さな村で生まれた彼には、パリでブーランジェリー・パティスリーを営む叔父がいました。食に関する雑誌のインタビューで彼は「今まで一度もどんな職業に就くか悩んだ事がない。菓子職人になったことは自分にとって自然なことだったんだ。」と答えています。そんなルセックが見習いとしてキャリアをスタートさせたのがフェルデールがシェフパティシエを務めるパリのホテル・クリヨン。年齢や役職の差こそあれ、二人はすぐにお互いの仕事ぶりに感心、尊敬し合えるある種の友情を築いていったそうです。その後、ルセックはなんと23歳という若さでパリの有名パレスホテル・モーリスのシェフパティシエ就任、その才能を開花させていきます。2012年、フェルデールがアルザス地方のミュッチグの古いパティスリーを買い取ろうと決めた際、ルセックはその右腕としてこの小さな街に降り立ったのでした。2人の実力があるシェフクラスのパティシエが一緒に一つの店をするといのは珍しい話。ふたつの個性がぶつかり合ってうまくいかないのが常です。それでもこのお店がもうすぐ10周年を迎えようとしていることは、この2人が良好な関係で、ひとつの“お菓子哲学”を分かち合っていることの証ですね(^^)!

お店はどこにあるの?営業時間は?

そんなにオススメされたら行ってみたい! Les pÂtissiers は二店舗あって、詳しい住所はこちらです→

LES PATISSIERS – MUTZIG BOUTIQUE & CAFE (本店、イートイン可)

住所 29 rue du Maréchal Foch, 67190 Mutzig

営業時間 火~金  7: 30 – 12: 00/ 13: 30 – 18:00 (※昼休憩の閉店注意!)

     土   7:30 – 18:00

     日   7:30 – 17:00

          月曜定休

LES PATISSIERS – DORLISHEIM BOUTIQUE

住所  Galerie Marchande Cora, 67120 Dorlisheim (ショッピングセンターCora内)

営業時間  月~土  8:30 – 19:00

      日曜祝日 定休 

 

Les pÂtisseiers 行き方

今回は本店のMutzig(ミュッチグ)というアルザス地方の中心都市ストラスブールから、電車TERで30分ほど離れた小さな街への行き方をご紹介します。

Gare Strasbourg : ストラスブール駅からTER (地方在来線)に乗車

電車のチケットはSNCFのアプリから前もって買うこともできるし、直前に券売機から簡単に買うこともできます。私たちは今回の旅では疲れ具合や天候をみてプランを変えようと思っていたので、前もってチケットは買わず、当日駅で買いました。Strasbourg-Mutzig は片道 5, 40€ 約21分の道のりです。

チケットの買い方

チケットの買い方は慣れれば簡単!乗車日の指定(※時間と便の指定はありません)→片道か往復か選択→出発駅と到着駅の選択→搭乗者の年齢と人数を選択→入力したチケットを何枚発行するか指定(※例えば二名片道を入力した場合、発行チケットは一枚のみ)→支払い

チケットはコンポステしよう!

基本的にSNCFの券売機で発行したチケットは乗車前に自動改札機に入れなければなりません。このチケットが使用済みであることを示す“もぎり”の作業をcomposterコンポステといいます。

自動改札機 コンポストゥール

Wikipédia より ”https://fr.wikipedia.org/wiki/Validation_des_billets”

Mutzigに到着、Les pÂtissiersへは徒歩13分ほど

ミュッチグはのどかで静かな小さな街。あまり商店などもなく、アルザスらしい花々が所々に咲く可愛らしい街です。

Googleマップを頼りに駅から13分ほど歩いていくと、こんな田舎町にすこし異色なモダンな店構えのパティスリーに到着。

店内にもイートインスペースはありましたがコロナの影響で今は閉まっていた模様。その変わるお店の前のテラス席でお菓子を頂くことができました。ケーキは軽め、でも最近のパリのものに比べると大きめでおいしかったです(^^) 中でも写真中央のピンクのシャルロットはユズとフリュイルージュの組み合わせが個人的には新しく感じました。

なかなか来れないからもっと食べなきゃ!もうケーキはいいやぁ~ってなってしまっているたーしーを横目に、追加で選んだ4個目のケーキはこちら。

マジパンにバタークリーム、アルザスキルシュがびたびたに効いた、ド・クラシックなお菓子で、私は大好き!新しいものの隣でこういうものをつくり続けているのが凄くいいなと思った次第です。

袋詰めされた焼き菓子の棚も充実していて、キッフェルやスパイスの効いたクロッカンなど、アルザスらしいお菓子が印象的な店内でした。

 

まとめ

さて!アルザスの名店、レ・パティシエ “クリストフ・フェルデール、カミーユ・ルセック” への行き方を簡単に説明してみたのですがいかがだったでしょうか。確認したところ、夏の間もバカンスのための特別な閉店期間はないそうです。(平日12h~13h30の昼休憩閉店だけ注意!!)パティシエさんやお菓子好きの方々も、すこし足を延ばして訪ねてみてはいかがでしょうか。