【フランス】きのこたけのこ論争に幕? 第三勢力「チョコボーイ」について
- 2021/07/02
- フランス生活
ボンジュール、パリマセのたーしーです。先日アジアスーパーで気になるチョコナック菓子を見つけました。今日は、そのお菓子についてと、そこから考えたことについて書いてみました。
K-mart で発見 「チョコボーイ」
パッケージが、きのこの山に似ている
ある日、パリのアジアスーパー「ケーマート」(K-mart)に行ったときのこと。なんとなくお菓子の棚を眺めていると、面白い商品が目に入りました。それがこちら。
「チョコボーイ」という商品名の、チョコレートスナックです! ……あれ、なんかこのパッケージ、どこかで見たことがあるような。
そう、あの「きのこたけのこ戦争」で有名な明治の「きのこの山」に似ている! せっかくなので両者の値段や味を比べてみようと思い、ひとつ購入してみました。
チョコボーイときのこの山のコスパ比較
まずは、きのこの山とチョコボーイのコスパを比較してみます。※2021年6月時点
きのこの山……74グラム、3.2ユーロ
チョコボーイ……100グラム、2.37ユーロ
コスパ的にはチョコボーイのほうが優れていると言えますね。というか、あらためて見てみると、きのこの山はひとつ3.2ユーロ=400円超もするんですね。日本でも200円くらいだったと思いますが、フランスだとその倍。われわれにとっては、もはや完全に高級菓子です……。
チョコボーイの方も決して安いとは思いませんが、きのこの山と比べるとまだ良心的(?)な価格です。
チョコボーイときのこの山の食べ比べ
さてさて、それではチョコボーイを開封し、肝心のお菓子を食べてみましょう。チョコボーイのきのこはこんなかたちです。
写真の画質が粗いですが、チョコボーイのきのこは、頭が少し曲がっているのがわかるでしょうか。たまたまこのきのこの頭が曲がっているわけではなく、全体的にこのようなかたちでした。
食べてみると、チョコレートが軽いというか、あっさりしている感じがします。チョコというより、ココア風味のお菓子と言ったほうが近いかもしれません。これはこれで美味しかったです。
ビスケット部分は、きのこの山とほとんど同じ食感でした。
チョコボーイの販売会社「オリオン」について
チョコボーイは、韓国のお菓子メーカー「オリオン」(ORION)が販売しているみたいですね。たまたまかもしれませんがパッケージにロシア語が書かれていたのでてっきりロシア産かと思いきや、とんだ勘違いでした。
ところでオリオンは、有名な「チョコパイ情」を販売している会社でもあります。
オリオンのチョコパイと言えば、以前、韓国人の知り合いにその歴史を教えてもらったことがあります……。甘くて美味しいチョコパイは、韓国ではもちろん、北朝鮮でも大人気でした。そのあまりの人気ぶりに、チョコパイを現金化したり、第二の通貨とみなすような時代もあったのだとか。また、そこには多かれ少なかれ、暴力の影がつきまとっていたとのことでした。この話を聞いたときあまりに衝撃を受けたことを、チョコボーイをきっかけに思い出しました。
お菓子が外交的な役割を果たしたり、あるいは祭事と不可分だったりと、さまざまな歴史がひとつひとつのお菓子にあります。チョコパイもその例外ではありません。ひょっとすると、私が知らないだけで、チョコボーイも重大な歴史に関わっているのかもしれませんね。
きのこたけのこ論争に幕? 第三勢力「チョコボーイ」について まとめ
いかがだったでしょうか。はじめは「きのこの山に似ているな〜」くらいにしか思わなかったチョコボーイでしたが、それをつまみながらいろいろなことを思い出したり考えたりしたので、日記としてブログに書きました。
「人に歴史あり」と言いますが、それぞれのお菓子にも歴史があります。最近更新が滞っていますが、パリマセには「お菓子史」カテゴリがあります。これからもいろいろなお菓子の歴史について調べて行きたいと思うので、興味のある方は、ぜひぜひお付き合いくださいませ 🙂
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