【2月2日】シャンドルール Chandeleur とクレープシュゼット
- 2021/02/07
- お菓子史
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。
2月2日はシャンドルール。イエスがはじめてエルサレムの神殿に連れて行かれ、シャンデル(chandelle = 燭台)に火が灯された日です。この日、みなさんはクレープを召し上がりましたか?
パリマセは2日にクレープを食べそこねたので、遅まきながら今日クレープを作って食べました。そんな日記です。
土曜の午前、クレープを焼く
午前中に買い物を済まし、ほーしーが仕込んでくれた生地を一緒に焼きました。
もともと午後には友人に会う予定だったので、どうせなら一緒に楽しもうと、たくさんのクレープ生地を焼くことに。
ほーしーの監督のもと、はじめて焼くのに挑戦してみました。
ムラなく均一にキレイなクレープ生地をつくるためには、ビビらずに中強火で一気に焼くが命とのこと。流し込んだ際にジュッと言うくらい熱したフライパンにお玉ですくった生地を入れ、フライパンを傾けながらアパレイユを薄くひろげる。端っこに焼き色がついてきたら頃合いを見て、クルッとひっくり返す(やけどに注意)。こんな具合で、写真のようにどんどん焼いていきます! うちはキッチンがあまり広くないのですが……。
結局、全部で20枚以上クレープ生地が出来上がりました。
と嬉しい反面、あらかじめ買っていたニュテラだけで全部食べるのはもったいないかなと。
ということで、クレープシュゼットを作ってみました!※ここから先は、ほーしーが作りました
クレープシュゼットとは
クレープシュゼット(Crêpe Suzette)とは、オレンジとバターで作ったカラメル風味の「シュゼットソース」に、フランベしたリキュール(通常はグラン・マルニエ)をあわせて作るデザートです。
その誕生には諸説ありますが、その一つはこういうもの。
ときは1896年。後のイギリス国王、エドワード七世がまだ皇太子だった頃のこと。
彼は恋人のシュゼットという若い女性とモンテカルロの「カフェ・ド・パリ」で夕食を楽しんでいました。そして、皇太子は給仕長のアンリ・シャルパンティエに新作のデザートを注文しました。そこで給仕長が用意したのがクレープだったのです。
そのクレープこそが「クレープシュゼット」なのですが、その材料はなかなか突拍子もないものでした。マグロンヌ・トゥーサン=サマ『お菓子の歴史』(吉田 春美訳)には材料と調理工程が次のように描かれています。
[……]マンダリンオレンジ〔みかん〕の果汁……キュラソー小さじ一杯……オリーブオイル小さじ二杯といった調子である。皇太子が夕食をとっているあいだ、二時間生地を休ませておいたので、繊細で、なめらかで、香りの良いクレープに仕上がった。そのクレープを四つ折りにし、マンダリン果汁入りのバターでおおい、キュラソーをそそいでから、銀製の卓上コンロに載せられた銀製のフライパンでゆっくり加熱した。
マグロンヌ・トゥーサン=サマ『お菓子の歴史』(吉田 春美訳)
ただ、ここでちょっとしたアクシデントが。偶然、キュラソーが熱せられて火がつき、クレープが燃え上がってしまったのです。その光景は一種のスペクタクルのようでした。
こうして出来上がったデザートに二人は大満足し、その名を給仕長に尋ねました。すると給仕長は、皇太子の連れのシュゼットの前で一礼しました。こうして、皇太子の恋人の名を冠した「クレープシュゼット」が誕生したのでした。なんともロマンティックな話ですね。
さて、オレンジの代わりにクレモンティーヌを使ったほーしーのクレープシュゼット、とっても美味しかったです!
しかし!!! 残念ながら写真を取り忘れてしまいました(T_T) 今度作る機会があったら、この記事に追記しておきます……。
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