【フランス語】仏検・DELF・DALFの試験のためにアプリで時事ネタ対策をする
- 2021/05/27
- フランス語勉強
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。最近は非常にバタバタしており、ブログを更新できませんでした……。ただそんな中でもツイッターはやっていて(中毒者だから)、この期間にフォロワーの方が気になることをつぶやいていたのが印象的でした。それは「フランス語で時事ネタをどう収集するか」ということ。特にDELF・DALF、あるいは仏検のようなフランス語の試験でこういうフランス語での時事問題は話題になるようです。
パリマセ宅にはテレビはないので、移動中にラジオを聞いたり、新聞やウェブでのニュースを読んだりしています。しかし、時間があるときならいくらでも関心のある記事に触れたいですが、最近のようにやや忙しいときは時間もなかなか取れません。そんなとき、我々は時短で時事ネタを収集しています。今回はその方法について書いてみました! 特にヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)でB1くらいの方向けに書いています。
▶仏検・DELF・DALFの試験のためにアプリで時事ネタ対策をする(今ここ)
フランス語アプリを使い、仏検・DELF・DALF用に時事ネタ対策する
ル・モンド(Le Monde)やフランス・アンフォ(France Info)等のアプリをダウンロード
今回の方法は、スマホやタブレット端末があることが前提となります。まずはこれらの端末にフランス語のニュースを通知してくれるアプリをダウンロード(télécharger)するところからはじめましょう! ニュースアプリとしては、次のようなものがあります。
- ル・モンド(Le Monde)
- レ・ゼコー(Les Échos)
- ル・フィガロ(Le Figaro)
- リベラシオン(Libération)
- ル・パリジャン(Le Parisien)
- ミディ・リーブル(Midi libr)
- フランス・アンフォ(France Info), etc.
これらのアプリのいずれかを、グーグルストアないしAppストアでダウンロードしましょう。基本的には無料アプリですので節約にもなりますね!
ダウンロードしたフランス語時事アプリの通知を読む
ここからがポイントです! アプリをダウンロードし通知をオンにしておくと、自動的に時事ニュースが端末に届くようになります。一日で何通も届くので、すべてのニュースを読んでいると時間がかかり大変かもしれません。ですのでおすすめは、はじめは記事全文を読むのではなく、見出しだけでも眺めてみるというやり方。こうすることで、いまフランス語ではどういうニュースが流れ、何が話題になっているのか想像できるようになるからです。
実際にフランス・アンフォ(France Info)の通知を読んでみる
具体的に、以下の画像を見てみてください。これは実際に私のもとに届いたフランス・アンフォ(France Info)からの通知です。※赤枠は私がブログ記事用に付けたものなので実際にはありません
さて、赤枠で囲われたニュースが5つあります。
(1)ジョージ・フロイドの死から一年のニュース
1つ目はアメリカのニュース。「ブラック・ライブズ・マター」運動のきっかけのひとつとなったジョージ・フロイドの死から一年という内容のものです。こういう世界規模のニュースはいろいろなところで、いろいろな言語で耳にすることでしょう。見出しを読むだけでも、フランス語のどのような言葉で彼の死亡事件が報じられているのか、ヴォキャブラリーの勉強になります。
(2)反体制派の人間を乗せたベラルーシの飛行機が航路を変更した事件
2つ目のニュースも見てみましょう。ひょっとすると、「自分が知らない単語があるよ!」と思うかもしれません。しかしよく見ると、基本語の “vol” = 「飛行機」という単語が入っていますね。また”La Biélorussie”という単語が見出しに入っています。勘のいい人なら、音の響きからの類推でこれが「ベラルーシ」という国名を示すことがわかるかもしれません。ここから「ベラルーシ」と「飛行機」に関するニュースだとわかります。さらに、Paris の文字も見えるので、この事件に対してパリがなにか言っていると想像できます。ここでは “inacceptable” と書いているので、パリはこの事件を「容認できない」という風に考えているということがわかるのではないでしょうか。これは、反体制派の人間を乗せたベラルーシの飛行機が航路を変更(dérouter ; これも単語をよく見たら dé + router =〔本来の〕ルートからそれるとうことが予測できます)し、パリはそれを非難している、というニュースでした。
(3)〜(5)のニュース
3〜5つ目のニュースも知っている言葉から時事ネタを想像したり、そのニュースを報じる際にどのような言葉が使われているのかをチェックしてみましょう。
3番目の「ユーロヴィジョン2021」は歌のコンクール。だから、“déchanter” (幻滅する)という言葉が “chanter” にかけて使われているな、とか。
4番目と5番目では「Covid」とか「マクロン」の名前があるから、新型コロナについてやフランス政府についてのニュースなのだなとか。5番目については「18歳」という基本表現も見えるので、「マクロン大統領が若者に向けて何か言っている/やっているのかな??」と想像できることでしょう。
このように、アンドロイドやアイフォン等に自動で送られてくるフランス語ニュースの通知を眺めるだけでも、けっこうフランス語の勉強になり、かつ時事ネタをある程度抑えることに役立つのです。もちろん、気になったニュースはタップして、記事内容を読んでみることをオススメします!
ル・モンド(Le Monde)の通知を読んでみる
同様に、ル・モンド(Le Monde)からの通知の画像を載せておきます。見出しのタイトルを読んでみましょう。
1つ目の記事は「オルセー美術館」の名前があるので芸術・文化施設のニュースだとわかります。オルセー美術館の代表が、ルーヴルの方のディレクションもするように任命されたとのこと。これで、美術館関連の話題が出たときに触れることができますね。
2つ目と4つ目の記事。また “La Biélorussie” = 「ベラルーシ」の語があります。複数のメディア、複数の日付で報じられるニュースはそれだけ重要度・緊急度が高いので、抑えておくにこしたことはないでしょう。
3つ目はフランスの司法、Le projet de loi “Confiance” 計画について。裁判についてフランス国民によりよく知ってもらうのが目的で、具体的な内容としては、関係者の同意のもと、法廷を録画し映像配信するというもの。見出しだけでも読んでおくと、政治系のニュースではこういうのが話題なんだな〜と話についていけるかもしれません。繰り返しですが、もちろん記事全文を読むほうがずっと良いんですけどね^^;
フランス語アプリで仏検・DELF・DALF用に時事ネタ対策 まとめ
いかがだったでしょうか。今日は、フランス語アプリを使い、DELF・DALF用に時事ネタ対策する方法のひとつを紹介しました。まずは、通知の届いたニュースの見出しだけでも読んでみるというものでした。
ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のBレベル以降は、会話等のやり取りの中で様々な話題が出てきます。日本語で新聞を読んだりニュースを見たりしながら世の中の流れを知るように、フランス語でも時事ネタを収集してみてはいかがでしょうか 🙂 日本とフランスで流れるニュースの違いについて考えてみたりするのって、案外おもしろいかもしれませんよ!
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