最上級を « -issime » で表す、フランス語のネイティブ表現を紹介!
- 2021/04/15
- フランス語勉強
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。今日はフランス語のネイティブ表現を紹介したいと思います! みなさん、接尾辞 « -issime » ってご存知ですか?? 日常的によく使う表現なので是非チェックしてみてください 🙂
« Génialissime », « toppissime » とは!?
「ジェニアリシム!」
「トピッシム!」
何か提案したり、良いことや褒められることがあったとき、こんなフランス語表現を耳にしたことありませんか。
「ジェニアリシム!」は « Génialissime » と綴ります。
「トピッシム!」 は « Toppissime » と綴ります。
« Génialissime » は « génial » の最上級で、「まったくすばらしい」 « tout à fait génial »、「本当に見事」 « extrêmement génial » と同義です。
« Toppissime » は « top » からできています。フランスでも、「やった!」とか「いいじゃん!」みたいな意味で « C’est top ! » と使うこともありますが、« toppissime » はその最上級ということになります。
これらは最近生まれた若者言葉でも、アングリシスムでもありません。接尾辞 « -issime » によって作られた、最上級をあらわす表現なのです。
接尾辞 « -issime » で作る最上級をあらわすフランス語表現
接尾辞 « -issime » の意味
接尾辞 « -issime » は「最上級」や「最高のクオリティ」をあらわします。これはラテン語の « -issimus » ないしイタリア語の « -issimo » に由来するという説があるようです。
またこの表現は、普通に褒めるとき、質が高いときに使えるとともに、皮肉を言いたい時にも使えるようです。
ところでフランス語の教科書等には、普通、最上級をあらわすフランス語は « 定冠詞+ plus » を使って作ると習うと思います。以下にて簡単におさらいしましょう。
フランス語の最上級のつくり方 « 定冠詞+ plus » を使う
おさらいですが、そもそもフランス語で最上級の表現をつくるときは、 « 定冠詞+ plus » を使います。例文を見てみましょう。
例文
Marie est la plus grande de la classe. (マリーはクラスで一番背が高い。)
C’est Marc qui court le plus vite.(一番足がはやいのはマルクだ。)
このようにフランス語では、名詞に対応するかたちで定冠詞 « le » « la » « les » を使って「最上級」をあらわすことができます。
接尾辞 « -issime » を使ったフランス語例文
接尾辞 « -issime » を使うことで、 « 定冠詞+ plus » 以外のやり方で、フランス語の最上級を表す表現を作れるというわけですね。
例文としては次のようなものが挙げられます。
Monsieur, voici, dit un facteur des Messageries en posant dans l’antichambre deux énormissimes bourriches.
「ムシュー、こちらです」と控えの間に二つの大変巨大なかごを置きながら郵便配達員は言った。
(Balzac, Muse départ, 1844)
引用は19世紀の小説家バルザックのものです。調べてみると接尾辞 « -issime » を使った表現は、文学作品やジャーナリズムの中でも使われているようで、いくつか例がみつかりました。
接尾辞 « -issime » を使ったいろいろなフランス語表現
最後に、接尾辞 « -issime » を使ったいろいろなフランス語表現を紹介しておきますね。毎日使えそうな表現をセレクトして見ました。
- Bêtissime (非常にバカな)
- Célébrissime(とっても有名な)
- Cultissme(大変教養深い)
- Ééminentissime(とても優れた)
- Génialissime(本当に見事な)
- Grandissime(めっちゃ大きい)
- Gravissime(非常に深刻な)
- Rarissime(すごく珍しい)
- Richissime(とても金持ちな)
- Simplissime(極めてシンプルな)
- Urgentissime(大大大至急の)
最上級を « -issime » で表す、フランス語のネイティブ表現 まとめ
いかがだったでしょうか。こういう新しい表現を知るとまだまだまだまだフランス語のレベルを上げたいなと思います。
私の場合、覚えた表現は積極的に使っていかないとすぐ忘れてしまうので、実践していこうと思います。
なんでもかんでもネイティブっぽく喋ればいいというものではないと思いますが(個人的に汚い言葉は好きじゃないので)、それでも色々な表現を知らないともったいないというのが私の考え。ですので、一通り身体にしみつかせてから、それが自分の言葉を紡ぐリズムに合っていれば採用、そうでなければ不採用という風にしています。
さてさて、« -issime » についてはどうなるでしょうか……
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