【映画が無料】第4回ルーマニア文化フェスティバル開催中(4ème FESTIVAL CULTUREL ROUMAIN)
- 2021/04/14
- フランス生活
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。私はフランス以外に関心のある国のひとつにルーマニアがあります。ちょうどいま、第4回ルーマニア文化フェスティバル開催中で映画が無料で見られるので、せっかくなのでルーマニア好き、あるいは映画好きとこの機会を共有したいと思い、ブログ記事を書きました。
……フランス在住で、ルーマニア映画について、日本語で紹介するなんてどんなブログだ(笑)
ルーマニア文化フェスティバル(FESTIVAL CULTUREL ROUMAIN)とは
ヴィルヌーヴ=ルベで開催される映画祭
ルーマニア文化フェスティバル(FESTIVAL CULTUREL ROUMAIN)ですが、運営元はフランスはプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、ヴィルヌーヴ=ルベという街。この街は、フランスで最も有名なシェフのひとりオーギュスト・エスコフィエの出身地でもあります。
ルーマニア文化フェスティバルの目的は、文化交流、とりわけ映画を通じて、フランスとルーマニアの友好関係を祝いましょうというもののようです。本来であったら映画館での上映という風になるわけですが、今年は(も?)新型コロナウイルスの影響で映画館は開いていません。ですので、このイベントの開催責任者(ヴィルヌーヴ=ルベ文化部とルーマニア領事館)はフェスティバルをネット上映を介して開催することを決めたようですね。
5本のルーマニア映画が24時間公開中
さて、ルーマニア文化フェスティバルが、ヴィルヌーヴ=ルベで開催されて今年で4度目。この期間中、5本の映画が公開中で24時間いつでも見ることができます! すごい!! どれもそれなりに有名なもののようなので映画通の方はご存知かもしれません。(恥ずかしながら私はどれも知りませんでしたが)
私の場合、もともと映画に通じていないので、ルーマニア映画などほとんど何も知りません。せいぜいクリスティアン・ムンジウ監督の作品を見たことがあるくらいです。その作品とは、『4ヶ月、3週と2日』(4 luni, 3 săptămâni și 2 zile)と『エリザのために』(Bacalaureat)。前者はDVDで、後者は日本にいたときに有楽町でみました。二つとも社会問題、政治色の強い作品でショッキングでしたが、ルーマニアのある一面を知ることができる内容だと思います。
下記に上映中作品の簡単なあらすじを記載しましたが、ムンジウ作品ではないですが、どれも多かれ少なかれ社会問題に触れている内容っぽいかなと思いました。こういう映画が多いのかな、ルーマニアには? 全然わかりませんが。
なお、ページへのアクセスは2021年4月10日(土)から17日(土)まで有効。今日が火曜日なので、ちょうど折り返し地点という具合でしょうか。
上映中の5本の映画のあらすじ紹介
それでは、ルーマニア文化フェスティバルで上映中の5本の作品の簡単なあらすじ紹介をしようと思います。
LES SIFFLEURS
ブカレストの汚職刑事があるマフィアの一員を牢屋から逃してやるというあらすじだが、面白いのは、その目的のために「指笛」のようなとある島で先祖代々伝わる言語を学ばないとならないということ。
「指笛」が劇中でどのように役立つか、物語がどのように展開していくか(当然、思ったようにはいかないものらしい)は見ものかもしれません。
FIXEUR
レドゥという若く志の高いジャーナリストは名を売りたがっていた。ある日フランスから二人の売春婦が本国(ルーマニア)に強制送還されたのをきっかけに、レドゥは「Fixeur =仲介者」としてある著名なジャーナリストが指揮を執るフランスのテレビ番組に参加することになる。その企画を通じて、様々な思惑が明らかになる……というあらすじ。
ジャーナリストとして番組に関わるのか、仲介者(fixeur)として番組に関わるのか、というのが肝になりそうな内容です。
LE CARDINAL
ときは1950年、ギリシャ・カトリック教会の指導者が逮捕され、以後は正教(l’orthodoxe)だけが認められることになった。改宗か、死か。司教ルリウ・オッスは拷問に立ち向かってゆく……という内容。
特に宗教、歴史が好きな方にオススメできそうです。
L’EXTRAORDINAIRE VOYAGE DE MARONA
事故にあった雌の子犬、マローナは様々な自分の飼い主を思い出す……という愛の物語。このフェスティバルの映画で唯一のアニメ映画で、対象年齢も低めです(6歳以上)。
ZAVERA
親友ニックの死後、実業家のステファン(50歳)はこれまで知らなかった彼の顔を知ることになる。そして、新しい生き方を余儀なくされる……という内容。これもドラマですね。
第4回ルーマニア文化フェスティバル開催中 まとめ
いかがだったでしょうか。日本にいるとなかなか耳にすることの少ないルーマニアという国ですが、映画などを介すると、もしかしたら面白い発見があるかもしれませんね。5本全部は時間が足りなくて見られないでしょうが、せっかくなので私も映画を楽しみたいと思います!
- 前の記事
「貧乏人を殴り倒そう」(ボードレール)が危険すぎる現代 2021.04.12
- 次の記事
最上級を « -issime » で表す、フランス語のネイティブ表現を紹介! 2021.04.15
コメントを書く