ペルージュ村(Pèrouges)〜フランスの美しい村の郷土菓子
- 2017/09/06
- お菓子史
Bonjour à tous !!!
『ガレットペルージュ』!!!郷土菓子を巡る旅。
Alors, c’est parti !!*(^^)/*
リヨンの街から北東30㎞離れたPèrouges村に日帰り旅行をしてきました!
まずこの旅行を思いついたきっかけは、せっかくリヨンに住んでいるのだからこの近郊の村を旅したい、更には歴史的な村でその土地に何か食べ物のスペシャリテ=特産物があると尚良い!!と思い調べたことでした。するとまぁ何と簡単なことに、お菓子のバイブルとしてフランスに持ってきた、オーボンヴュータン河田シェフの本の中でこの村とそのスペシャリテのお菓子を発見!
加えて、Pèrougesは『フランスで最も美しい村』にも選ばれており、この協会のに加入するための、以下のような厳しい基準を満たしていました。
・人口が2000人を超えないこと
・最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画で保護のための政策が行われていること
・加盟村議会で同意が得られていること
これはもう行くしかない。という事になったのです。
さて交通に関してですが、私の住んでいる街リヨンからはバスで行きました。片道たったの2€で、本数は少ないですが、ローカル電車のTERで行くと片道8€近くするので、だいぶお得な旅でした!
バスはリヨンのGuillotièreギヨチエール(オテルデュー)の前を発車し、川沿いを北上、途中CordeliersコーデリエとHôtel de Villeオテルドヴィルにも停まります。私は9:30 Guillotière発のバスをHôtel de Villeで待って、から乗車しました。
ちょうどココですね。171番の市内バスと同じバス停です。
このバスは市内バスとは違って少し小型で、近づいてきたら手をあげて合図をしましょう。さもないと、そのまま通り過ぎてしまう事もあるのだとか…運転手さんに2€を払い、Pérougesまでと伝えると、レシートのようなチケットをくれます。
あとは40~50分程でPérouges。 ぼーっとしていても、あらかじめ行き先を伝えおけば、運転手さんがペルージュだよ!と教えてくれます。降りた場所から緩やかな坂道を歩いて1㎞ほど、途中右手⇨Cité Médiéval の標識のところで、砂利道を登るとようやく石に囲まれた中世の街に到着です!
この街は、映画「三銃士」の撮影でも使われたことがあるそうで、当時の雰囲気をそのまま残しています。円形の石の壁はかつて敵からの侵略から街を守る防御壁でした。
そして、門を潜ってすぐ、どこからともなく甘い匂いがしてきたと思ったら、右手にブーランジュリーが…さっそく見つけました、旅の目的『ガレットペルージュ』です!
ピザのようにカットした1切れをカフェと供にテイクアウト。
味は極めてシンプル。薄く延ばした発酵生地に、濃厚な酸味のあるクリームを塗って、昔ながらの石の釜で香ばしく焼き上げたお菓子でした。
んん?ここで何かに似ていると思ったら、それは正解です。
そう、以前ブログで取り上げた事もある、『ガレットブレッサンヌ』 に正にそっくり!!!
あえて違いがあるとすれば、生地の厚さくらいでしょうか…ガレットブレッサンヌはふっくらと厚みがあり、対してガレットペルージュはうすーく、時々生地の端がこんがりカリッとなるように強火で焼かれているようでした。
街を散策し、昼食に入ったレストランでもデセールの他に再びガレットペルージュが登場!!こちらはまた少し違って、クリームの上に砂糖を多めに振って焼いてあったので、それがキャラメリゼされていたことと、ツボに入った(クレームドゥーブル)と思われるクリームがセルフサービスで乗せ放題!!
可愛らしい木のスプーンと、思わずはしゃぐシェフパティシエ(同行)
こちらもまたとても美味しかったです。
街自体は本当に小さく、古い教会や入場5€の美術館、お土産屋さんやギャラリーを覗いても、半日の滞在で充分楽しめる規模でした。
私たちも15時50分のバスまでには時間が余るほどだったので、もし都合の良い時間のバスがなければ、帰りは電車でも良いのかと思います。因みに電車の最寄り駅はPèrougesではなく、Meximieux-Pèrouges。
バスの時刻表はこちら
http://www.ain.fr/upload/docs/application/pdf/2014-08/132_lyon.pdf
さて、私がそうであったように、『フランスで最も美しい村』を旅行してみたいと夢見ている方も多くいらっしゃると思います。リヨンに留学中の方や旅行で数日滞在される方、フランスの村初心者の方にもペルージュはお薦めです。実際日本人の観光客も多いようで、美術館の寄せ書きノートにも、日本人のコメントをいくつか拝見しました。
13世紀からそう変わらないであろう素朴なお菓子を、当時に想いを馳せながら頂いてみてはいかがでしょうか…
それでは Bon voyage
A bientôt ;)!!
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