面白い本を探しているなら、まずは書評ブログを読むといいと思う

Bonjour à toutes et à tous ! パリパリマセマセのたーしーです。人生二度目の confinement 中なので、久しぶりにブログでも更新してみます。

少し自分語りをさせてください。高校生の時にアルチュール・ランボーを偶然手にとったことから文学沼へとハマっていくことになるのですが、そんな私にとって馴染み深い質問があります。それは、「どうやって面白い本を見つけているの?」「何を基準に本を探している?」という質問です。

自分の関心にそった本を読んでいるわけですが、この関心をキーワード(そのまま、鍵になる言葉)として持っているかどうかが、(自分にとって)面白い本と出会えているか否かの境目なように思います

私の場合、このキーワードを明確にするために一方では書店・古書店に通いつつ、他方では色々な方の書評ブログを読み漁っていました。この習慣は高校生のとき以来、大学院生の現在も続けていることの一つです。そういうわけで、このエントリでは、面白い読書体験のためにキーワードを見つけることの重要性と個人的に大好きな書評ブログを紹介できればと思います。

読書のためのキーワードを探そう

「どうやって読みたい本を見つけるか」。この問いはとても重要です。なぜなら読みたい本とは、自分が何に関心があるのかを示すものだからです。

思うに、本探しとは検索エンジンに似ています。たとえばグーグルに「+レ・ミゼラブル +好き +オススメ」という検索キーワードを打ち込めば、『レ・ミゼラブル』やヴィクトル・ユゴーが好きな人におすすめの本が結果として返ってくるでしょう。好きな作品や作家を既に持っているのであればそれは一つのキーワードになります。彼/彼女に関連する作家を芋づる式に探し読むことで自分の関心はどんどん拡がっていくでしょう。

それではそういうキーワードはどのように見つけられるでしょう。たとえば一昔前は、何のてがかりもないのであれば書店や図書館の棚の前に立って、とにかく気になるタイトルを手に取るというのが重要でした。しかし現代にはインターネットがあります。つまりググればすぐにたくさんの本のタイトルを紹介している、書評ブログに出会えるのです。

いろいろな方の書評ブログを漁ることは、キーワードをより豊かにし、新しい本との出会いの場を増やすために重要なのです!

書評ブログを読む

さて、それでは書評ブログ紹介です。私の場合、学部生・サラリーマン時代は通勤中の電車で面白そうなブログを探すのが楽しみの一つでした。大学院に入ってからは、研究に関係がありそうでも、なさそうでも日々面白そうな本を探しています。

インターネットが隆盛する昨今、読書好きのブロガー、ツイッタラーはたくさんいるので、読書記録がみつけやすくなって嬉しいです。最近ではYouTuberも増えてきましたね(ネオ高等遊民文学YouTuberベル、あとは荒木優太さんの新書よりも論文を読めなんかもそうか?)。今回は私がよく訪れる書評ブログの中でも特にオススメのものを3つ(プラスα)紹介しますね。

松岡正剛の千夜千冊

http://1000ya.isis.ne.jp/

まずは、おそらく多くの人々が読んだことのあるであろう『松岡正剛の千夜千冊』から。「編集工学」の提唱者としてよく知られている松岡正剛さんが運営する『千夜千冊』は2000年以来、20年近く続いている長寿ブログの一つと言えるでしょう。このブログには「同じジャンルは続けない、最新の書物も取り上げる」などのルールが課されているらしいです。

個人的には、古今東西の人文科学系の哲学書、思想書、文学関係の書物のエントリを読むことが多いです。一つ一つの記事が非常に濃密で、さらに記事内で関連する作家や文献の名前が言及されるのもありがたいです。

すでに自分が読みたい本が決まっている場合、そのタイトルに「+千夜千冊」とキーワードを付け加えるだけで大まかな内容を掴み取れるのはありがたいですね。

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

http://dain.cocolog-nifty.com/

二つ目は「スゴ本」の愛称で知られる『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』です。これは、おそらく一番長く読んでいる書評ブログで、かれこれ10年以上ファンをしています。とにかく中の人の読書量がすごすぎます

『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)のような古典はもちろん、『おもいでエマノン』(梶尾真治)や『隣の家の少女』(ジャック・ケッチャム)といった作品に出会ったのも、おそらくこのブログ経由だったのではないかと。

このサイトの良いところは、なんといっても毎年発表される「この本がスゴい!」コーナーです。2004年以来、著者の方がその年に読まれた本の中でとりわけ「スゴ本」だったものを紹介してくれているのです。そのヴァラエティー豊かなこと。古典文学、現代小説、ノンフィクション、啓蒙書、ビジネス書、ライトノベル、漫画……等々。これだけの本をいつ読まれているのかと驚きを隠せないのですが、それだけに良質な読書のためのキーワードをたくさん授けてくださることでしょう。とりあえずこのコーナーを読むだけで、キーワード探しがはかどります。

割と最近だと「東大シンポジウム「現代フィクションの可能性」まとめ」エントリのように講演会まとめもしてくださるのがありがたいです(非常に行きたかったイベントだったので)。

とある文学部生の日常

https://ameblo.jp/oosashi/

ヨーロッパ文学を専門にされている若手研究者の方のブログかなと思います。私と年の近い方が更新されているのですが、大変な読書家であることに加え、感想が適切で勉強になります。

上記二つのブログと違う点をあげるならば、著者が研究者ということもあり、古典・現代文学だけでなく、社会学、言語学、人類学といった領域の本、文学理論書についての記事も多いです。そのため読書好きな方だけでなく、文学部や人文系の大学院で勉強したいという方にもオススメです。

その他オススメ

読書メーター

https://bookmeter.com/

最近使っていませんが、以前は「読書メーター」で何を読んだか・これから何を読むか(読みたいか)をまとめていました。読書記録を取ることで何を読んだのか、次に何をよむべきかが明確になっていいかもしれません。あとは、似たような感心を持つ人をフォローすることで、面白そうな本を見つけやすくなるのもポイントですね。

散歩者の日記

https://snafkinne.hatenablog.com/

これも研究者の方のブログかなと思います。専門的な話がとても勉強になります。

ウィキペディア

これは紹介するまでもないのですが、ウィキペディアのリンクをたどっていくだけで勉強になるし、「キーワード」が溜まっていきますよ。

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たーしー

パリの大学で20世紀フランス文学(特に前衛詩)を研究しているクマ。フランスの時事、大学、奨学金、文学、レストランについての情報を中心にお届け。