【お菓子史】「乳製品」とフランス菓子①
- 2016/09/15
- お菓子史
ご無沙汰しております。
今回は乳製品の誕生について書きたいと思います。
前回の記事とつながりが無くて申し訳ありません・・・
勝手ですが、今突然、仕事をしている中で急に出てきた関心や、気になっているお菓子から、気まぐれに書いていこうと思います。
それでも飽きずに覗いていただけると幸いです。
さて、乳の加工食品がいつごろから存在していたかというと、それには、はっきりとした証拠はありませんが、おそらく紀元前3000年より以前にはバターとチーズが存在していたと言われています。
なんでも、メソポタミアのシュメール人が、会計簿をつけていたことから分かったそうです。
そして当時、その原料となっていたのは、おもに羊や山羊の乳でした。
牛も家畜として存在はしていましたが、古代の牛の原種は大型で獰猛であったため扱いづらく、なかなか普及しなかったのです。
私はまだ食べたことがありませんが、羊のバターは白くて脂肪分が高く、ロックフォールチーズのような味がするそうです。対して山羊の乳からはバターは作れず、もっぱらチーズに加工されるそうです。山羊チーズには、有名なシェーブルチーズや、ナポレオンの故郷のコルシカ島の名産、ブロッチュチーズ(ブロッチョオ)などがあります。地中海付近には、今もメソポタミアの文化が残っているようです。
バターを保存する設備のない当時は、お菓子作りにも、バターよりラードや植物性の油、そしてチーズなどもよく使われました。
次回はそんなお菓子も少し紹介したいと思います・・・
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