【フランス】陰キャの僕がパリでたくさんの友達を作った話〜パリ国際大学都市(シテ・ユニヴェルシテール)編
- 2021/03/08
- 留学・ワーホリ
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。ブログ更新に日を開けてしまいました。まぁ、公開用日記みたいなものなので息抜き程度に続けていければと思います。
さて、リア友(死語か?)は知っていると思うのですが、ほーしーと私はパリ国際大学都市(シテ・ユニヴェルシテール)に住んでいました。パリ国際大学都市というのは、34ヘクタール(東京ドーム7個分以上!)というかなり広い敷地内にはイギリス館、アメリカ館、スペイン館、日本館といった具合に、各国の名を冠したメゾンが集合しています。早い話、超広い国際的な学生寮の集合地だと思ってくれればOKです。パリ国際大学都市滞在についてはこちらの記事でも紹介しています。
さて、先日そのパリ国際大学都市で知り合った友人がこんな写真を送ってきました。
張り紙にはこのように書いています。
- マスク着用は義務です
- 6人以上集まるのは禁止です
- アルコールを飲むのは禁止です
パリ国際大学都市にはとても広い公園(jardin)があるので、多くの住人が散歩やピクニックを楽しみます。気持ちの良い季節ならなおさらです。「本来なら多くの人たちが、パリ国際大学都市で友人と週末を過ごしたり、新しく友達をつくることができるのに、こんな禁止事項があるなんてひどすぎる!」とメールを送ってきた友人は怒っていました。
この件に関しては「いや、でも今の状況だと優先順位があるでしょ……」とパリマセの二人は思うのですが、たしかにパリ国際大学都市は出会いにあふれている場所でした。私は引っ込み思案で、もっと今どきの言葉でいうと「陰キャ」なのですが、それでも多くの友達をつくることができました。それはひとえに、パリ国際大学都市という空間のおかげだったと思います。ということで、コロナ禍あけに再び楽しめることを期待しつつ、フランスで友達をつくるために参加していた、パリ国際大学都市のあるイベントについて思い出してみました。
パリ国際大学都市で友達をつくる方法:MINA館のフェット
“MINA館”とはシテにある館のひとつで、 La Maison INternationale AgroParisTech の略です。この館の地下にはバーがあり、毎週水曜日の21時頃(日によって30分〜1時間遅れます)から、バーが開放され、フェットが催されます。大体23時〜23時半ころに閉まります。
このMINA館のフェットは、はっきり言って、お酒が飲める人にとって友達を作る最短の道です。
MINA館のフェットの良いところ
色々な国の人が来ていてサンパティック
MINA館のフェットには、フランス人に限らず、様々な国籍の人がやってきます。そもそもパリ国際大学都市がインターナショナルな空間ですし、パリには世界各国から留学生がやってきているからです。留学生は基本的にみんなフランス語や英語でコミュニケーションしたがっているので、言葉を練習したり友達を探したりするにはもってこいの場所だと思います。
バーのキャパシティは100人くらいでしょうか。もっと多く人が入ることもあるかもしれません。コロナ禍の今は想像できませんが、かなり「密」な空間です。ちなみにバーカウンターでのサービスはMINA館の居住者がやってくれています。
中にはビリヤードやバビーフット(手でガチャガチャするサッカーのゲーム)があるのでそれらで遊んだりできます。「ゲームやらせて〜」と混ぜてもらいつつ自己紹介することができるので、ファーストコンタクトでの話題作りが苦手な私にはとってもありがたいです。また、音楽がブンチブンチとかかっているので踊ったりできます。
ビールが安い
クローネンブールが50サンチーム/本、1664やレフが1ユーロ/本と、パリ最安のバーのひとつであると言えるでしょう。若い雰囲気に加えお酒で良い気持ちになれるので、最初はつまんないフェットだなと思っていても、徐々に楽しい気持ちになってきます。
でもウルサイ場所、きらいなんだよね
「知らない人と遊ぶの苦手なんだよなぁ」「ウルサイ場所、きらいなんだよね」。そういう気持ち、本当によくわかります。
正直に言うと日本にいたときに私は、音楽をブンチブンチかけて踊って騒ぐみたいなこういう遊び方をほとんどしてきませんでした。だから、MINA館のフェットに参加するような人とは対極に位置していました……というか今でも対極に位置しています。
しかし、郷に入っては郷に従え。少なくとも多くの人は、パリで、こうやって楽しんでいました。したがって「文学・詩のことに興味があり」「しかも外国人(日本人)の私に興味を持ってくれ」「フランス語でコミュニケーションを取れる」友人をつくるために、まずはどうしてもこういう場所を経由しなければなりませんでした。日仏アソシエーションみたいなのもパリにはたくさんありますが、そこで出会う人とはどうしても日本語でコミュニケーションを取りがちなので。
そういうわけで、はじめは半ばムリヤリ参加していたMINA館のフェットですが、参加回数が増えるにつれてだんだんと楽しみになってきました。なにせ毎週水曜日に開催されるのです。友達が増えると、話せることも増えます。そうなると、MINA館のフェットの外で会う友達も増えましたし、目的としていた自分の関心と合う友達も見つけることができました。
何か新しいことをはじめたり、知らない人たちに話しかけたりするのは勇気がいるものです。でも、こちらが極度に意地悪でない限り相手も受け入れてくれるもんなんだなとパリに来てから思うようになりました。
ちなみにMINA館のフェットですが、2019年末頃まではパリ国際大学都市の居住者カードの提示が必須でした。しかし、2018年頃までは不要でしたし、MINAの居住者委員会の方針次第と友達は話していました。だから、興味がある人は一度MINA館のの入り口まで来てみて「入れてほしいんだけど!」と言ってみると良いかもしれません。
もちろんコロナ禍の現在はオープンしていないので注意!
とりあえず、MINA が水曜日の何時から開くかはインスタグラムの投稿で確認できます。コロナ禍あけに備え、アカウントをフォローしておきましょう。
https://www.instagram.com/minahouseparty/
パリ国際大学都市で友達をつくる方法 まとめ
今日はパリ国際大学都市で友達をつくる方法として、MINA館のフェットを例としてあげました。はじめの一歩を踏み出すまでは腰が重いですが、こちらが心を開こうとすると、不思議なことに相手も心を開いてくれるものです。
パリ国際大学都市には他にもたくさんの出会いの機会があります。たとえば、
- Fête de la Cité
- 毎週開催される様々な文化イベント
- Fleurus
等々。これらについても、また今度ブログに書いておこうと思います。
新型コロナウイルスに関連した様々な問題さえなければと悔やまれますが、いまは一刻も早くコロナ禍以前の生活に戻れるように祈るばかりです。くれぐれも冒頭で紹介した友人のように、さまざまな我慢に対して必要以上に憤ることなく……。
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