ステンドグラス・アーティストの個展@パリ国際大学都市(日本館)
- 2021/03/01
- フランス生活
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。今週は随分良い天気で気持ち良かったですね。コロナ禍とはいえ、散歩や小規模ピクニックで日光を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。
そんな日曜日、パリマセの二人は久しぶりにパリ国際大学都市(Cité internationale universitaire de Paris)に行ってきました。日本館で、ステンドグラス・アーティストの中村愛子さん(https://twitter.com/hoshi_suna10)の個展が催されているからです。本当に美しい作品群に感動したため、せっかくなので思い出としてパリマセに書き残しておきます。
ステンドグラスの個展@パリ国際大学都市日本館
美しいステンドグラスの数々
個展の場所は日本館のホール。藤田嗣治の絵画のあるあそこです。シテUに住んでいた時には日本館を訪れる機会がしばしばあったのですが、こんなご時世なのでめっきり足が遠のいていました。さらに、美術館もずっと開いておらず、文化的な楽しみが不足していました。そんな折、中村愛子さんの個展がある知り、二重にも三重にも良い機会ということでお邪魔してみることにしたのでした。
愛子さんにとってこれが三度目の個展とのこと。一度目、二度目は残念ながら来ることができなかったので、三度目の正直でステンドグラスを鑑賞することができて良かったです。
さて、日本館のホールに入るとさっそく美しいステンドグラスがお出迎えしてくれました!
はっきり言って美術が不得意の私からすると、作品の精巧さに驚くばかりでした。これまでステンドグラスの展覧会に訪れたことがないどころか、間近でステンドグラスを眺めたことがなかったので(教会で少し離れてみることはありますけどね)、とても興味を惹かれました。
一緒に言ったほーしーや、何人かの友人も Que c’est beau ! や C’est magnifique ! を連呼していました。それから「本当に細部まで丁寧な(fin)作品ねぇ」とも言っていました。
こちらの写真、左から二番目の大きなステンドガラスは、貴重なアンティークガラスを使って作られた作品だとのこと。気泡の入ったガラスを使用しているそうです。ガラス上に描かれている精緻な手のデッサンが印象的でした。写真だと見えなくて、すみません(T_T) 気になる方は、ぜひ会場で生のステンドグラスを見てみてください!!(会期は明日3月1日(月)までと直前ですが……!)
上の写真に写っている作品もどれも素晴らしいものでした。個人的に最も印象的だったのが、一番左の作品。漫画家やイラストレーターも使うトレース台に、ステンドグラスを乗せているのですが、どうしてトレース台に乗っけているのか理由がわからなかったので(というか私はトレース台なるものも知らなかった)、愛子さんにうかがってみました。
なるほど! 言われてみるとそうですね……。たとえばパリのサント・シャペルのステンドグラスは有名ですが、あれだって曇りや雨の日だったらその美しさを堪能できないでしょう。ちょっと想像力の足りないナイーヴな質問にも丁寧に答えてくれた愛子さんに感謝です!!
ステンドグラス制作で使用しているという道具も一緒に展示されていました。いくつもの種類の筆やブラシはもちろん、ハンマーやペンチ、それから釘も使うんですね。こういう機会でもなければ知ることのなかった新しい世界を知ることができてとても勉強になりました。
ステンドグラスの個展@パリ国際大学都市日本館 まとめ
ということで大満足の個展でした。これまでこんなにも近くでステンドグラスを鑑賞したことがなかったため、その魅力を発見することができて嬉しかったです。何よりアーティストの中村愛子さんが親しみやすく、上述したとおりとても丁寧に作品を解説してくださるので色々と学ぶことがありました。
会期が明日3月1日(月)までとギリギリなのですが、少しでも気になる方は、ぜひ会場で生のステンドグラスを堪能することをおすすめします! ついでにシテU散策もすれば、新しいパリの顔が見えるかもしれませんよ 🙂
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