【フランス】コロナ禍でも行きたいパリの美術館・イベントまとめ
- 2021/03/04
- フランス生活
ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。
先日シテU日本館でステンドグラスの展示を見たという記事を書きましたが(その記事はこちら)、それが本当に久しぶりの文化イベントへの参加でした。今日「4月半ばからはもう少し普通の暮らしに戻るから〜」と政府が期待しているというニュースがありましたが、本当にそうなって美術館が再開してほしいですね。
そういう願いを込めて、今日は再開したら行きたいパリの美術館・イベントをリストアップしてみました。自分用のメモみたいなブログ更新です。
コロナ禍でも行きたいパリの美術館・イベント
まずはこれから行きたいイベントをまとめました。
ヴィクトル・ブローネル(Victor Brauner)展
まず、ルーマニア出身のシュルレアリストの画家、ヴィクトル・ブローネルの展示には必ず行きたい。「え、まだ行ってなかったの……」というツッコミはなしで
齊藤哲也さんの『ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ』の本のおかげで日本でも比較的知られている画家だと思います。しかし、私はこれまでブローネルの絵をまとめてみたことがありません。ストラスブール美術館の常設と、ブカレストにあるルーマニア国立美術館の常設くらいです。
実はもともと会期が2021年1月までだと思っており、こんな状況なので今回は諦めていたのですが、先日パリ市立近代美術館のサイトをみてみると “Nouvelles dates à confirmer” の文字が! 神様の思し召しでしょうか。夢、非理性、偶然……といったシュルレアリスム的なテーマの作品を一度にみられる機会など早々ないと思うので必ず行きたい(二度目)。
そういえば、二度目の Confinement に入る前に再会したリヨネーズのマダムも「とっても良かった!」と絶賛していたなぁ。
美術館と会期
パリ市立近代美術館(Musée d’art moderne de la Ville de Paris)
2020年9月18日から2021年4月25日まで
ガブリエル・シャネル:モードのマニフェスト展(Gabrielle Chanel. Manifeste de Mode)
ガブリエル・シャネル(いわゆるココ・シャネル)というと、誰もが知るファッションデザイナー、ブランドです。そんなシャネルは芸術家と深く関わっていました。ピカソやコクトーらとの関係よく知られていますが、なかでも個人的に関心があるのが詩人のピエール・ルヴェルディとの関わり。このルヴェルディはフランス文学、詩の歴史を語る上で非常な重要な人物なのですが、シャネルと彼は1910年代末から交際していたようです。
このエクスポジションは別にシャネルとルヴェルディの二人に焦点を当てたものではないと思いますが、そういう文脈でシャネルに興味があるので行くつもりです。おそらく会期は延長されるみたいです。
美術館と会期
パリ市モード美術館(ガリエラ美術館:Musée de la Mode de la Ville de Paris)
2020年10月1日から2021年3月14日まで
芸術家の視線:リュシエンヌ・ブロックによるフリーダ・カーロ(Le regard d’une artiste, Frida Kahlo par Lucienne Bloch)
メキシコ出身の画家フリーダ・カーロ。その夫である同じく画家のディエゴ・リベラ。ルシエン・ブロッホはこの両者と関わりのある芸術家・写真家でした。カーロの親友でもあったルシエン・ブロッホが撮影するポートレイトの展示です。余談ですが、企画者はインスタグラムでリュシアン・ブロッホの孫娘とつながり、この展示が実現したのだとか。何が起こるかわからない、すごい時代ですね。
美術館と会期
La Galerie de l’Instant – 46 rue de Poitou, Paris
2020年12月15日から2021年3月14日まで
ジャック・ヴィルグレ、アルファベ(Jacques Villeglé, Alphabet(s))
ジャック・ヴィルグレは街なかのポスターを引き裂き、それを画布に貼り付けるコラージュの作品で知られています。彼は、イヴ・クラインやレイモン・アンス、アルマンらが参加していたヌーヴォー・レアリスムの一員でした。
そんなジャック・ヴィルグレですが、2000年以降、書かれたものをイメージへと変形させつつ新しい「アルファベット」を作り出すことに専心しています。今回パリのギャラリーで行われる展示で、グラフィックとポエジーが混じり合う作品を見るのが楽しみです。
美術館と会期
Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois – 33 et 36 rue de Seine, Paris
2021年3月5日から2021年4月10日まで
コロナ禍で行けなかったパリの美術館・イベント
次に、残念ながら行けなかったイベントもまとめました。
マン・レイとモード(Man Ray et la mode)
リュクサンブール公園にある美術館でやっていた「マン・レイとモード」展。モード=流行という観点からマン・レイの作品を読み解くというエクスポは初の試みだったようなのですが、残念ながらこれにはいけなかった。
2020年9月から2021年1月までと通常なら十分の長さの会期だったのだけど、まさか秋〜冬にかけてずっとミュゼが閉まっていると思わなかったもので(T_T)
小説としてのマティス(Matisse Comme un roman)
それから、ポンピドゥー・センターで行われていた「小説としてのマティス」展にも行けませんでした。文学作品という文脈の中で画家マティス(とその作品)をみるというテーマだったようなので非常に関心はあったのですが……。きっとあったであろうアラゴンのコーナーとか見たかった。
マン・レイの展示と同じく、本来なら十分の長さの2020年10月から2021年2月末までの会期。行きたかったなぁ。
ポンピドゥー・センターといえば、先日2023年〜大規模改修工事に入るというニュースが発表されましたね。
コロナ禍でも行きたいパリの美術館・イベントまとめ
ということで、思いつくがままにコロナ禍でも行きたいパリの美術館・イベントをまとめてみました。冒頭で書いたように自分用のメモという感じですが、いつかこのブログを振り返った時に「あのときはこういう関心があったのか〜」「でもコロナ禍で大変だったな〜」と懐かしむときがやってくればいいなと思います。
というか、コロナ変異株がどうにかなってくれないと、上に挙げたエクスポにも結局行けないなんてことになりかねないですけどね(苦笑)
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