【フランス】ナヴィゴをみせて美術館や劇場の割引を受けよう!
- 2022/01/10
- フランス生活
先日、2022年でパリのメトロの紙切符が廃止される件についてブログに書きました。すでに、紙切符の代わりに、ICカード「ナヴィゴ」の利用がすすめられています。今日は、その「ナヴィゴ」に関する気になるニュースを紹介します。
ナヴィゴ提示で、美術館や劇場の割引特典をゲット
なんと、明日2022年1月10日より、パリとイル・ド・フランスの交通機関で利用されているICカード「ナヴィゴ」を持っている人は、特定の文化施設で割引を受けられることになります! これでますます美術館や映画館に行きやすくなりますね。もちろん、コロナ禍さえなければ……という気持ちはありますが。
フランスは、おそらく文化施設と連携することで、年内を目標としている紙切符の廃止(つまり紙切符からICカードへの移行)に拍車をかけたいのではないでしょうか。紙切符廃止は人と人の接触回数を減らしたり、時間を節約する目的だけでなく、資源の節約をも目的としています。
個人的には、ICカードだけでも特に不便を感じているわけではないので、反対する理由もないです。今後旅行に来るときに少し大変かもしれないと思いましたが、イギリスではずっと前から「オイスターカード」が旅行特典として配られたりしていましたし、フランスも同じ感じになるのではないでしょうか。
割引対象は、特定のナヴィゴ保持者なので注意
「ナヴィゴ」での文化施設の割引を受ける際、どの種類の「ナヴィゴ」所持者でも恩恵を受けられるわけではない点には注意。割引を受けるためには、以下の5つのうちのどれかの「ナヴィゴ」に登録している必要があります。
文化施設(美術館、映画館等)の割引を受けられる「ナヴィゴ」
- 一ヶ月間の定期利用登録をしたナヴィゴ
- 一年間の定期利用登録をしたナヴィゴ
- ナヴィゴ・リベルテ
- ナヴィゴ・シニア
- Imagine R
したがって、一日の利用登録のナヴィゴ、ナヴィゴ・イージー、ナヴィゴ・デクーヴェルトだと、文化施設でカードを提示しても割引を受けられないということです。これはちょっと残念かも。
ナヴィゴで割引を受けられる文化施設の例(美術館、劇場、映画館等)
すこし調べてみると、パリ観光のメインとなりうるスポットでも「ナヴィゴ」による割引が使えるようです。
- パンテオン
- ケ・ブランリ美術館
- シテ科学産業博物館
- シャトレ座
- コリーヌ国立劇場
これらの施設に加えて、30軒程度の映画館も割引の対象だとか。今後、どんどん対象の施設が増えていったら良いな。
最近は300,000人/日の感染者数もめずらしくなくなってきたフランスですが、美術館や映画館、劇場といった観光のメインとなる文化施設が、この施策によって少しでも元気づけられたら嬉しいです。
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