【フランス】モンマルトルでギャングに勧誘されたんだが
- 2021/04/03
- フランス生活

ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。今週は少し忙しくて全然ブログを更新できませんでした😅 これから年度末に向けてますます忙しくなりそうなのですが、せっかくだからほそぼそとでも更新し続けていきたいです。
さて、今日は昔話になります。先日ツイッターで「#フォロワーの8割が体験したことなさそうなこと」というハッシュタグがにぎわっているのを見ました。自分にそんな体験あったかな、と振り返ってみて出てきたのが表題の「モンマルトルでギャングに勧誘された話」です。せっかくなので、フランスに着いたばかりの頃の思い出話をブログに残しておきます。
ちなみにみなさんはギャングに勧誘されたことってありますか???
朝9時半、すでに賑わうモンマルトル
11月某日。私は、モンマルトルにいました。関心のあるセミナーに参加しようと思っていたのです。
セミナーの開催時間は10時。早めに家を出て、9時半ころには「Barbès-Rochechouart(バルベス・ロシュシュアール駅)」に着いてしまいました。
すでにパリに到着して二ヶ月ほど経っていましたが、街に馴染んだとはまだまだ全然言えません。そんな状況で、18区にひとりで出かけるのはやや緊張ものでした。

「せっかくだしフランスに来てからまだ見てなかったサクレクールでも見てるか〜」とぼんやり考えつつ、そちら方面へ向かいました。
まさかその直後ギャングに勧誘されるとはつゆ知らず……(本当に想像すらしませんでした、というか想像できませんよ)。
モンマルトルのギャング登場
さすがにサクレクールの丘を登り切る時間はなかったので丘の下から寺院を眺めていると、すこし離れた位置にあるベンチに腰掛けていたひとりの男が私を呼んでいました。



正直、男のもとに行きたくはありませんでした。モンマルトルがどういう場所なのかは知っていたし(偏見こみで)、何されるかわからなくて怖かったからです。でもパリにまだ気のおけない友人がいなかった私は、せっかくの機会だし何か良いことにつながるかもと、蜘蛛の糸よりも細い希望にすがるかのように男のもとに近寄りました。






その手の話に関心はないようだったが、男はウンウンと私の話を熱心に聞いてくれた。非常にナイーヴな私は、

と淡い期待を抱き始めていた。
すると、楽しげに彼は言った。


聞き間違いかと思い、もういちど言ってもらいました。

私にとってのフィクションを生きるギャングの男
そこからは嘘みたいな話。夜な夜な近隣の地区のやつらと戦ったりしている……とか。警察は役に立たないから、警察にできないことをギャングはしている……とか。
あまりの急展開に頭もついていかず今度は私がウンウンと話を聞いていると、男は聞いてきた。


それだけじゃ、本当に言っている意味がわからないんですけど。

ここで事の大きさを理解し始めました。あ、これは危険かもしれない。早めに退散したほうがいいな。
彼の口から出てくる言葉が指すもの、それらはすべてフィクションの中にだけあるのだと思っていました。しかし、自分がそれまで知っていた世界とあまりにも違う世界を生きる人が目の前にいたのです。
まぁフランスにいたらワケワカラン人がイケナイ草を売りつけてくる、みたいな話は聞いたことありましたが、まさか自分にも似たような声がかかるとは当時は思ってもいませんでした。
心臓の音が高鳴り、はっきり聞こえるような気がしました。


そろそろセミナーに行くから、という私の別れの挨拶は、サングラスをかけ、ジャラジャラしたネックレスを首につけた男の登場によってさえぎられました。
二人目のギャング登場
サングラスをかけた男は、どうやらギャング仲間だったようです。はじめに私に声をかけてきた男と比べていくらかとっつきにくそうなこの男は、いぶかしげに私も見てきます。

と、親切に男は私を紹介してくれました。するとサングラスの男もいくぶんか安心したように手に持っていたバッグを見せてきました。

彼はそう言ってバッグを彼に(あるいは私たちに)見せ、その口に手を入れ物色し始めました。
取り出したものの中に、制汗スプレーが入っていました。彼はそれを私に吹きかけてきました。目潰しとかそういうのではありません。ただじゃれ合うような感じで。

とはじめに声をかけてきた男が私に聞いてきました。

よほどびびった表情を私がしていたのか、

と男はニコっと笑い付け加えました。

どういうわけかかねてよりルーマニアに興味があった私としてはこの話題を深堀りしたかったのですが、それはもう尋ねもしませんでした。一刻も早くここを立ち去りたかったし、もうセミナーが始まってしまっていたからです(本当に)。

と男は誘ってくれたが、日本人らしく微笑みで曖昧な返事をし、彼らと別れました。
これが、三年たった今もちっとも忘れられない「#フォロワーの8割が体験したことなさそうなこと」です。
以来、彼らとは会っていません。男たちはいまだに集まっているのだろうか。今となっては真実を知る由もありません。

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