【コロナ】シャンタル・ゴヤが夫とカフェに行けない理由って?
- 2021/12/29
- フランス生活
ボンジュール、パリマセのたーしーです。
まさに年の瀬ということで、もう師走も終わりそう。ただでさえ気が急く季節はあっという間に過ぎ去り、もうすぐ年明けだ。久しぶりにブログでも書いてみよう。
フランスのコロナウイルス再燃
それにしてもフランスのコロナウイルス再燃がすさまじい。昨日、”180 000 cas positifs en 24 heures” というニュースを聞いたが、12月頃から一日の感染者数もどんどん増えている。オミクロン株の感染力は高いから気をつけないといけないし、三度目のワクチンも摂取しないといけない。
コロナウイルス関連のニュースに毎日気をもむというのに、細々とした作業がたくさんあって心が落ち着かない。おまけに読まなきゃならない資料が手元になくてイライラする。
シャンタル・ゴヤがトレンド?
そんな日々でも、私はブログやSNSを読んでいる。ネット中毒者なので。そんな今朝、ツイッターのトレンド(tendance)に “Chantal Goya”(シャンタル・ゴヤ) の文字があらわれているのを目にした。
シャンタル・ゴヤといえば、ゴダールの『男性・女性』の主役。あるいは歌のお姉さん。パリマセでもこの記事で名前を出したことがある。『男性・女性』のサントラは本当に良いので聞いてみてほしい。
1942年生まれの彼女がこのコロナ禍で話題になるとしたら……ふと嫌な予感が頭をよぎる。でも、調べてみたら訃報ではなさそうで一安心。
ではなぜシャンタル・ゴヤの名前が話題になっていたのか。ツイッターの方々は口をそろえて次のように言っている。
「シャンタル・ゴヤは夫とカフェに行っちゃダメなの!?」
ああ、なるほど。ここで合点がいった。
つまり、ジャン・カステックス首相の先の会見が原因だったのだ。
「ドゥブー」ならカフェに行っちゃだめ
カステックス首相の会見のなかで関係があるのは、「レストランやバーでの立ち飲みは(もちろん立ち食いも)禁止である」(”Interdiction de consommer debout dans les bars et cafés“)という部分。冒頭に書いたコロナウイルス感染者数の爆発的増加への対策としてあらたに発せられた禁止事項のひとつである。さしあたり1月3日から3週間、適用されるようだ。
ちなみに席に着いての飲食はOKなので、以前のように飲食業界が大打撃を被るということはないだろう。それでも打撃であるのに変わりないが。
それでは、カステックス首相によって告げられた「立ち飲み禁止」がどうしてシャンタル・ゴヤと関係あるのか。
シャンタル・ゴヤの夫は、ミュージシャンのジャン・ジャック・ドゥブー。フランス語で書くと、Jean-Jacques Debout である。彼の名字の “Debout” はフランス語で「立っている」ことをあらわす副詞、”debout” と綴り字が同じなのである。
つまり、”Interdiction de consommer debout dans les bars et cafés” というカステックス首相の会見内容は、「ドゥブーと一緒にカフェやバーに行っちゃいけないっていうのかよ!」という風になるわけである。
もちろん冗談、たんなるダジャレである。そして「しょうもな!」と思いつつもこうしてわざわざブログ記事にしてしまうくらいには、私も俗っぽいものが好きなのである。
- 前の記事
フランスと小林多喜二『蟹工船』 2021.12.02
- 次の記事
【パリ】2022年にメトロの切符終了! Navigo Liberté を購入してみた 2021.12.31
コメントを書く