人生に関するフランス語の名言集。偉人の言葉と知恵から学ぶ。

人生に関するフランス語の名言集。偉人の言葉と知恵から学ぶ。

ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。最近は3歩進んでは4歩下がっているような気がして、人生が上手く進んでいるように思えず落ち込んでいます。ですので気晴らしに、「人生」に関する偉人たちのフランス語表現を調べ、いくつかまとめてみました。フランスの哲学者・思想家のような偉人の言葉から、現代を生きる私たちに役立つ知恵を学びましょう。

「人生」についての偉人たちのフランス語の名言

ソクラテスの「人生」についてのフランス語の名言

Une vie sans examen ne vaut pas la peine d’être vécue.

試練なき人生は勝ち取るに値しない」という名言。

ソクラテスはアテネ出身の古代ギリシアの哲学者。西洋の倫理学、哲学の基礎を築いた人物のひとりです。彼自身は著述をしませんでしたが、その弟子たち、とりわけプラトン(『対話篇』)とクセノフォン(『ソクラテスの弁明』『饗宴』等)の著作を通じてその名は知られています。

ソクラテスの「人生」についてのフランス語の名言は、まさに辛いときや苦しいときに思い出したいものですね。個人的に「試練」と呼べそうな出来事が続いていますが、ここをなんとか乗り切りたいと思います。

セルバンテスの「人生」についてのフランス語の名言

Où il y a de la vie, il y a de l’espoir.

生あるところに、希望あり」という名言。

ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラは、近世スペインの作家。世界でもっとも面白いとして名高い小説のひとつ、『ドン・キホーテ』の著者として非常によく知られています。『ドン・キホーテ』は、作家はもちろん、『大衆の反逆』で有名なオルテガ・イ・ガセット、『言葉と物』等の著作で知られるミシェル・フーコーといった思想家たちをも虜にしました。

そんなセルバンテスの「人生」についてのフランス語の名言は、口にするだけで前向きになれそうなものです。生きている限り、希望は失われない。そう信じてがんばっていきたいです。

ショーペンハウアーの「人生」についてのフランス語の名言

La vie oscille, comme un pendule, de la souffrance à l’ennui.

人生は、振り子のように揺れ動く、苦痛から倦怠へと」という名言。

アルトゥール・ショーペンハウアーは、ドイツの哲学者。主著は、1819年に出版された『意志と表象としての世界』で、彼の思想は後世の哲学者や文学者、とりわけニーチェ、ワーグナー、トーマス=マンらに大きな影響をあたえました。

ショーペンハウアーの「人生」についてのフランス語の名言は、深いペシミズム(厭世主義)に満ちあふれています。

ジャン・ジャック・ルソーの「人生」についてのフランス語の名言

L’homme qui a le plus vécu n’est pas celui qui a compté le plus d’années, mais celui qui a le plus senti la vie.

もっとも多く経験した人間とは最も多く歳月を数えた者ではなく、もっとも強く生を感じた者なのだ」という名言。

ジャン=ジャック・ルソーは、フランスで活躍した哲学者。哲学だけでなく、政治哲学者としても知られていますし、音楽作品も残しています。また、『言語起源論』『人間不平等起源論』といった文明を主題とした著作、『エミール』のような教育論も著しています。ちなみに生まれはフランス語圏ジュネーヴ共和国です。

ジュネーヴのルソー像。
ジュネーヴのルソー像。

そんなジャン・ジャック・ルソーの「人生」についてのフランス語の名言は、生きている歳月よりも、その強度を重視するという含蓄のあるものになっています。

ニーチェの「人生」についてのフランス語の名言

La vie est, à mes yeux, instinct de croissance, de durée, d’accumulation de force, de puissance : là où la volonté de puissance fait défaut, il y a déclin.

人生とは、私にとって、成長への、持続への、能力の積み重ねへの、そして力への本能なのだ。力への意志が欠けているところには、衰退がある」という名言。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェは、ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者です。20世紀以降の文学や哲学に多大な影響を与えました。日本でも非常に多くの研究、翻訳があります。

そんなニーチェの「人生」についてのフランス語の名言には、「人生(生)」を「力への意志」と結びつけたニーチェの考え方があらわれています。ニーチェによれば、「力への意志」とは人間を動かす根源的な動機で、「生きている間に、できるかぎり最も良い所へ昇りつめよう」とする努力なのだそうです。

キルケゴールの「人生」についてのフランス語の名言

La vie n’est pas un problème à résoudre mais une réalité qui doit être vécu.

人生とは解決すべき問題のひとつではなく、経験されねばならない現実のひとつである」という名言。

セーレン・オービエ・キルケゴールは、デンマークの哲学者、思想家。主著は『不安の概念』や『死に至る病』です。今日では一般に実存主義の創始者、またはその先駆けと評価されています。日本語訳も多いほうだと思います。

そんなキルケゴールの「人生」についてのフランス語の名言も、「人生(生)」と現実の「経験」の問題に触れています。簡単な言葉でつくられた文章ですが、その意味をまだよく掴めていません。名言を知るということは、私たちが日常的に使っているこれらの言葉について、一度再考してみるきっかけになりそうですね。

サルトルの「人生」についてのフランス語の名言

On meurt toujours trop tôt – ou trop tard. Et cependant la vie est là, terminée. […] Tu n’es rien d’autre que ta vie.

人はいつでも死ぬには早すぎる――あるいは遅すぎる。しかしながら人生はそこにあるのだ、終わった姿で。君は君の人生以外の何ものでもない」という名言。

ジャン=ポール・サルトルは、フランスの哲学者、小説家、劇作家です。内縁の妻はシモーヌ・ド・ボーヴォワール。斜視であったことや、自分の意志でノーベル賞を拒否した最初の人物としても有名です。映画の題材にもなっています。

そんなサルトルの「人生」についてのフランス語の名言からは、彼の実存主義的哲学が垣間見えるようです。また『嘔吐』や『壁』といったサルトルの小説を思い出さずに入られません。気になる方はぜひ読んでみてください。ちなみに『壁』は、私にとって五本の指に入るお気に入りの小説です。

なお、この引用は『出口なし』という戯曲からのものです。

カミュの「人生」についてのフランス語の名言

Le sens de la vie supprimé, il reste encore la vie.

人生の意味は消し取られた、それでもまだ人生は残っている」という名言。

アルベール・カミュはフランスの小説家。『異邦人』を読んだことがある人、コロナ禍の機会に『ペスト』を読んだ人も多いのではないでしょうか。「恋愛にまつわる名言集」の記事でもカミュの名言を取り上げましたが、彼はカッコイイ言葉をたくさん残していますね。

「人生」についての偉人たちのフランス語の名言 まとめ

いかがだったでしょうか。「人生」についての偉人たちのフランス語の名言をまとめてみました。

友人から尋ねられることも度々あるのですが、フランス語と日本語が併記してる名言集はあまり多くないようなので、作家・詩人紹介も兼ねて今後も、続けていければと思います。