フランスの家庭の食文化について

Bonjour à tous ! フランスはすっかり暑さの峠も越え、食欲の秋ムードのほーしーです!*\(^^)/*  フランスの家庭でのリアルな食事は一体どんなものなのか、今回は私が実際に滞在していたフランス人の家庭を参考に紹介していきます!

まずApéro アペロ

アペロとは

Apéro とは Apéritif の略で、元々は食欲贈進の為に飲む食前酒のこと。もちろん簡単なおつまみも一緒に頂きます。これは毎回食事の前に必ずする訳ではなく、省略されることもありますが、特に人を招いての夕食の場合など、ソファーやテラスなどで集まった人から気軽にアペロに参加するという事もよくあります。集合時間にルーズなフランス人が、ストレス無しに待つことの出来る良いシステムだと思います。またよく友人同士の〝Fête パーティ〟などでは、豪華なおつまみや沢山のアルコール、アペロだけで食事が完結してしまう事もままあります。

アペロの為の飲み物

アペロで飲む物に特に決まりはありませんが、食前なので軽めな物が一般的です。ラムをトロピカルジュースで割ったような甘めのカクテルや、白ワインとカシスリキュールを割った〝キール〟なども食前酒として有名です。もちろん、よく冷えたビールやおつまみに合わせたワインなども気持ちいいと思います!

アペロのおつまみ

ナッツオリーブシャルキュトリー(ソシソンや生ハムなどの加工肉)など。ポテトチップスを始めとするアペロ用のスナック菓子もそのままお皿に出すだけで楽ですし、リヨネーズのマダムは薄くスライスしたバケットをつけるツナやクリームチーズのディップソースをよく作ってくれました。またラディッシュミニトマトなどのそのまま食べられる野菜も人気です。

Repas 食事

アペロをひとしきり楽しんだら、ソファーからテーブルに移動していよいよ食事のスタートです!テーブルには人数分のCouvert クーヴェル(皿、ナイフ、フォーク、グラスなどの食器)がセットされ、テーブルの中央に運ばれてきた料理を各自の取り皿にとり分けるのがフランス流。サーヴィスするのは主にホストとなる人物です。(家庭の場合お母さん)

それから、フランス人は食事中によく口を拭うのでナプキンは不可欠。でも布製のナプキンを毎回用意するのは大変なので、家庭ではソーパラン(キッチンペーパー)をナプキン代わりにしていることが多かったです。笑

前菜 ~Entrée アントレ~

〝前菜〟と聞くとかしこまって聞こえますが、時間や余裕がない時はアボカドの半割りをそのままスプーンで頂いたり、茹でたアーティチョークと簡単なドレッシングだけだったり。そもそも前菜が無い場合もあります。

もちろんグルメなフランス人は美味しいものの追求に余念がないので、時間がある時は手の込んだ料理も家庭の食卓に並びます。季節の根菜のポタージュや、ナスのグラタンなど、マダムが作ってくれた料理は忘れられません。

主菜 ~Plat プラ~

前菜を食べ終わるとメインディッシュ。取り皿は基本的に前菜の使い回しなので、パンでキレイに拭きとります。(フランス人はこれが上手。メインのソースも残さずパンで拭いて頂きます)

フランスの家庭料理の調理法として、日本よりも格段にオーブンを使った料理が多く、電子レンジは無くてもオーブンだけはあると言う友人もいました。これは各家庭にまだキッチンが無かった時代、パン屋さんのオーブンの残り火を借りて調理していた事の名残りだと思われます。

レストランの様に洗練はされていませんが、オーブンから出てくるほかほかの肉の煮込みや、こんがりと膨らんだクネル(魚のすり身料理)には心まで温まります!付け合わせとしては、芋のピューレやパスタお米などがつく場合もあります。

〝リヨン名物 Quenelle クネル〟

チーズ ~Fromage フロマージュ~

これも省いている家庭も多いかもしれませんが、伝統的には、メインとデセールの間にチーズを頂きます。まな板、又はお皿の上に数種類のチーズを並べて、好きなものを好きなだけ取りパンと一緒に食べます。

何種類もチーズが冷蔵庫にあると言うことは、人数が多い家族に許された贅沢な特権ではないでしょうか。一人暮らしや小さい家族ではチーズを食べきる前に傷んでしまうのでなかなか出来ないからです。

ワインを片手に会話が弾み、食事の余韻に浸る良い時間だとも思います。

デザート ~Dessert デセール~

そしてフランスの食卓の締めくくりといえば〝デセール〟!日本料理と違って、料理の味付けにほとんど砂糖を使わないフランス人は、食後に甘いデセールを欲します。定番のものを少しあげてみましょう。

フルーツピューレ

フランス人が好むデザートの一つにフルーツのピューレがあります。(加熱して裏ごしたもの)これは小さい頃から離乳食としてよく食べられ、大人になっても消化に良いとして人気の食べ物です。果物が安いフランスでは簡単に家でも作れる他、出来合いのものも色々な容器でスーパーで売られています。

アイスクリーム

お腹いっぱい食べた後でもこれなら入ります、アイスクリーム!フランスのスーパーで買えるアイスクリームは、大体500ml入り1ケースの大容量です。大きな冷凍庫のある家は、何種類もアイスをストックして、好きなものを好きなだけよそって食べます。また、大人向けに〝Digestion 消化〟(又は消化の為に食後に強いアルコールを飲むこと)として、レモンアイスの上から、ウォッカをかけた『Colonel コロネル』という食べ方も人気です。

お菓子 (Gâteau ガトー)

いえいえ。食いしん坊のフランス人。ここまでたらふく食べたとしてもお菓子は別腹!!タルトや焼き菓子、ムースなどを食べる事もあります。マダム自家製の場合もありますし、お菓子の国フランス、ブーランジュリー(パン屋)やパティスリー(ケーキ屋)でお菓子を買うのは何も特別な日に限った事ではありません!

コーヒー ~Café カフェ~

食後に欲しければコーヒー、紅茶を飲みます。日本ではデザートと一同時にコーヒーを飲むと思いますが、フランスではデザートを食べ終えてから飲むことが多いです。ちょうど食事の終わりを惜しんいるような感じかもしれません。

まとめ

以上、典型的なフランス家庭の食事、いかがでしたでしょうか?もちろん、忙しく時間のないパリジャンや、一人暮らしの学生の食事はもっと簡単で質素だし、田舎のママンのお料理もお客さんを招かない日はもっと手抜きかもしれません。温めればそのまま食べられる冷凍食品のスーパーの需要も高まっています。

しかし私がフランスに行って感じたことは、さすがの農業大国フランス、一般的に美食に関する欲求、関心の高さでした。

家でパンを焼く、お菓子を焼くは普通のことで、自炊をする男性も多く、1人で外食をする人の人数は日本に比べ低いです。フランス人の生活に根づく〝美食〟は決して高級志向というわけでは無く、手間暇をかけて作り、食べることの楽しみを共有する、食に対する愛情でした!

幸運にもフランスに滞在できる人は、ぜひフランスの食文化を楽しんでもらいたいと思います*\(^^)/*!!Bisous!

The following two tabs change content below.
現在、ワーキングホリデービザでフランスは美食の都「リヨン」から「パリ」に引っ越して来たパンダのパティシエール。たーしーの妻。食や日常生活に関する話題を中心にお届け。もっぱらの趣味はbrocante=古物屋や蚤の市などでの宝探し。2018年8月、学生ビザを取得し再渡仏。9月よりソルボンヌ文明講座に通う。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする