【2021年版】フランスの滞在許可証をオンラインで更新する
- 2021/01/29
- 留学・ワーホリ

ボンジュール、パリパリマセマセのたーしーです。先日、滞在許可証の更新申請をしました。なんと今は(2021年1月)オンラインで申請ができるのです。これにより学生の滞在許可証の更新は以前より簡単になった印象です。何が良くなったのか感想を書きました。
フランスの学生向け滞在許可証の更新のためのアカウントの作り方
滞在許可証の更新のために、まずはアカウントを作る必要があります。
https://administration-etrangers-en-france.interieur.gouv.fr にアクセスしましょう。下記の手順でアカウントを作ることができます。
- Demander un titre de séjour をクリック。
- 右の欄(Créez votre compte.)に、滞在許可証番号と有効期限の開始・終了の年月日を入力。
- すると、登録したメールアドレスの確認メールがサイトから送られてくるので対応。リンクが有効なのは24時間だけなので注意!
こうして登録すると、滞在許可証の更新申請ができるようになります。あとはサイトに書かれている必要な書類を揃えるだけです! サイトは以下の画像の通りです。
フランスの学生向け滞在許可証の更新が簡単に!3つのポイント
こうしてオンラインで滞在許可証の更新ができるようになったのですが、とても簡単になった印象を受けました。何が良い意味で変わったのか、具体的には以下の3点がポイントです。
レセピセを手に入れるために予約する・並ぶ必要がない
1つ目のポイントは、レセピセを手に入れるためにプレフェクチュールに予約したり、当日列に並ぶ必要がないことです。個人的にはこれが一番大きかったです。
以前の流れだと、
- 滞在許可証の有効期限が切れる2, 3ヶ月前にプレフェクチュールに予約を入れる(電話かウェブサイトから)
- ランデヴーの日にちまでに書類を集める
- 当日、プレフェクチュールで書類提出、レセピセをゲット
というのが大まかな流れでした。だから、気持ち的に3ヶ月くらいはソワソワしていました。
私の前回の更新は2年前のことでした。ランデヴーが午前中だったのですが(確か11時から)、更新希望者がめちゃくちゃ多くてびっくりしました。なぜ人が多いかというと、滞在許可証の有効期限が切れる直前になってしまったとかそういう理由で、朝一(本当に朝一、6時とか)から並び始める人がいるからなんです。私の場合幸運にも、仲の良い先輩からいろいろ教えてもらえていたのでその巨大な列に並ぶ必要はありませんでした。
しかし、建物の中に入ってもまだ並ばなければならないのには正直驚きました。パリの学生向け滞在許可証の更新は「パリ国際大学都市」(Cité internationale universitaire de Paris)にあるプレフェクチュールの出張所で行われていたのですが、更新のためには二つの窓口に立ち寄らねばなりません。一つ目は書類に過不足がないかを確かめるための窓口で、もう一つは実際に更新手続きを行うための窓口です。
私の経験上、時間がかかるのは前者の窓口でした。なにぶん、3つの窓口しかないプラス休憩等で受付の人の入れ替わりが激しいので、ほとんど列が進まなかったのです。さらに更新希望者たちの書類が足りてなかったり、適当でなかったりと(そういう場合、もちろんゴネますよね。私もそうですが。苦笑)、一人当たりにかかる時間が大きかったのです。そういうわけで、実際に更新手続きを行うための窓口に辿り着くまでにかなりの時間がかかりました。
11時から始まり、終わったのは15時頃でした。ランデヴーしていたのでそれでも早いはずなのですが、4時間もかかるとは思っていなかったのでびっくりしました。
しかし! このような予約・待ち時間はもう必要ないのです。新しい学生向け滞在許可証の更新プロセスとしては、
- ネットでアカウントを作る(上述)
- 必要な書類を集めてウェブサイトへアップロード
- メールを待つ
だけなので、身体を移動させる必要がなく非常に楽でした。夏の暑い日や冬の寒い日に外で待機しなくて済むのはとてもありがたいです。
学生の場合、フランスの滞在許可証の新しい更新方法では時間をかけて列に並ぶ必要がない!
書類を印刷する必要がない
二つ目のポイントはペーパーレスだということです。一点目と比べると地味だと思うかもしれません。しかしわざわざ書類を印刷する必要がないというのは嬉しいことです。その理由は2つあります。
第一に、印刷のためのお金を節約できるからです。印刷するためには、印刷屋さんでお願いしたりコピーカードを買わなければなりません。こういうのが積み重なると結構痛いです。プリンターを持っていたとしても、プリンター用紙代がかかります。私はケチなので、用紙を節約できるのは素直に嬉しいです(笑)
第二に、印刷のためにわざわざ出かける必要がなくなったからです。特に若い学生さんだと、パリではプリンターを持っていない人も少なくないと思います。今でこそプリンターを持っていますが、パリに着いたばかりの頃は私もプリンターを持っていませんでした。その場合、わざわざ印刷できる場所(印刷屋さん、大学、図書館等)に行って出力していました。用事があればともかく、そのためにわざわざ出かけるのは面倒だという人もいるかと思います。時間の節約ができるならしたいですよね。
データで持っているものを出力して提出、というのは私の苦手な作業の一つなのですが、これがファイルのアップロードで済むようになったのは嬉しいです。
オンラインだからアップロードでOK。出力しなくていいのでお金も時間も節約。
滞在許可証担当者のレスポンスが迅速
第三のポイントは、書類審査や問い合わせへの対応が早いことです。
実は、今回滞在許可証を更新するにあたって、初めに提出した書類に不足がありました。その通知が届いたのが書類提出から10日後のこと。何日かけて追加書類を揃え、改めて提出しました。すると、提出30分後くらいでしょうか、なんと avis favorable を受け取ることができました。フランスでこのレスポンスの早さには感動しました!
したがって、書類提出から二週間程度で、更新を受け入れてもらうことができたというわけです。
もちろん必ず同じようにいくというわけではないでしょう。しかし、オンライン化されたことで今後スムーズに手続きが進むようになったのだとしたら、これからフランスに留学する学生にとって朗報なのではないでしょうか。
滞在許可証更新オンライン化で、迅速かつスムーズな対応へ期待!
フランスの学生向け滞在許可証の新しい更新方法 まとめ
以上3つのメリットを理由に、オンライン化バンザイ\(^o^)/という感じでした。
まあまだ更新が完了したわけではないので油断できないのですが、ひとまずこれからもフランスで勉強を続けるための1つ目の関門(?)を突破できたかなという印象です。
またフランスの学生向け滞在許可証をオンラインで更新するテーマに関して何かあれば書こうと思います!
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