ワーホリパティシエの留学・就活について〜履歴書(CV)のポイントを解説
- 2017/11/15
- 留学・ワーホリ
こんにちは!ほーしーです。
今回は、フランスで働きたいと考えている、多くのパティシエやキュイジニエの方々向けに、フランスでの就活方法を、私の実体験を交えて書いていきたいと思います。
もちろん、渡仏前からコネがあり、職場がすでに決まっている方もいるかとは思いますが、私のように何のあてもなく、どうしても行きたい、住みたい街がある方々の職探しの参考になればとお思います。
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パティシエ就活3点セット
はい、先ずは就活を始める前にこれらを用意しましょう!!
- 履歴書(CV)
- 志望動機書(lettre de motivation)
- 作品集(自分の作ったお菓子の写真)
すべて重要ですが、特に3!これは、日本でも言える事だとは思いますが、いくら履歴書の経験年数を見ても、実際にどの様な仕事ができるか、何が得意なのかは分かりません。さらに言えば、例え日本の有名店で働いていたとしても、フランス人は知らない事のほうが多いのです。ですから、日本の実際に自分が作ってきたもの、得意な仕事の写真を数枚で良いので用意しておきましょう。他の何よりも分かりやすく、アピールし易い就活材料です。
日本から就活
1、コネ作り
まず、第一の方法が渡仏前の就活です。とにかく、フランスに知り合いがいれば、日本人のパティシエを雇ってくれる職場がないか聞きまくること! 特に今ワーホリ中のパティシエがいるお店であれば、その人の帰国のタイミングで空きができ、代わりに入れるかもしれません。渡仏前の準備段階で、フランス帰りの人や、在仏中の人とのコネクションを作るよう努力しておくと後々も心強い相談役になるでしょう。
最近ではSNSの日本人コミュニティなどに気軽に参加し、求人アノンスを探したり、流したりすることもできます。
求人アノンスを確認できる有名なウェブサイト
- リヨン掲示板 https://kaigai-bbs.com/fra/lys/
- パリ掲示板 https://kaigai-bbs.com/fra/par/
- ミックスビー https://fra.mixb.net/job
- Ovni https://ovninavi.com/categories/emploi/
2、履歴書、CVを送る
そうです、私も実際にフランス帰りの知り合いが何人かいましたが、私の行きたい街はその人達のいた街とは違ったので、直接的な仕事の紹介を得られませんでした。そこで私がとった作戦は、日本で事前に調べて、働きたいと思えるお店に履歴書=CVを送るというものでした。
履歴書の書き方は別の回で詳しく書きたいと思いますが、簡単な志望動機作文をつけて(lettre de motivationと言い、フランスの就活には不可欠)、5件程のお店に送りました。送り先はインターネットのホームページなどにアドレスが載っているか、もしくは専用の応募フォームがあるお店もありました。
しかし、これだけしても、返信があったのは僅か一件。もちろん、私たちの店はスタッフが足りているので、求人はしていないと言う断りの内容だったのですが、それでも返信が来ただけでとても嬉しかったのを覚えています。フランスの就活では、返事がないことも多く、10件して1返信があれば良いほう!とも聞いたことがあります。どうぞめげないでください…。
そして、渡仏前の就活の注意点といえば、もし、就活先で採用や研修などが決まった場合、相手の受け入れ希望日に合わせて滞りなくビザなどの入国準備を済ませなければいけないということと、加えて、メールでのやり取りなど、語学力もそれなりに必要となってくることでしょう。
フランスで就活
1、パティスリーへの直接訪問
結局、仕事が決まらないままフランスに到着した私は、ほぼ一ヶ月間、この直接訪問という方法で職探しをする事になります。一番シンプルな方法で、一番有効な方法だと思います。なぜなら、日本からの就活と違って、本当に来るか来ないか分からない外国人ではなく、実際にフランスに来ていて直ぐにでも働ける状態であるということが分かるからです。また街の規模にもよりますが、インターネットなどでは見つけにくい、小さくても良いお店を見つけられることや、たとえそのお店が求人していなかったとしても、急にスタッフが辞めて急募している他のお店の情報などをリアルタイムに尋ねる事ができます。
訪問の仕方ですが、上に書いた就活3点セットを持って、お店に直接行きます。とてもシンプルですね(笑)大体は販売員の人に、日本人のパティシエで、仕事を探しています。シェフにこれを渡してください。と言って、履歴書その他を渡します。いきなり行って面接してくださいと言っても、大抵の場合、忙しくすぐ対応してもらえないことがほとんどだと思うので、シェフ、またはオーナーなど採用担当者に会う約束をするか、もしくは履歴書を読んだら連絡をもらうようにしましょう(なので、就活の前にフランスで電話契約を済ませておく事が必要です)。しばらくしても音沙汰がない場合は、後でこちらから再度電話をしてみるようにしましょう。
ただ、有効だと言いましたこの直接訪問就活法も、決して簡単ではありません。就活状況は場所や時期にも大きく左右されます。もちろん、田舎暮らしに憧れ小さい町で仕事を探した場合、雇用の機会は少ないでしょう。また、渡仏の季節も重要です。私が渡仏したのはちょうど4月の中旬、パックの時期だったことと、また5月は祭日だらけで、世の中はお休みモード。パティスリーも仕事が少ない時期でした。店頭で、うちは今スタッフ間に合ってるのよ、と断られるか、待てど暮らせど連絡は来ず、こちらからかけてみても、必要があればシェフから連絡しますので…と煙に巻かれたりもしました。一ヶ月ほど手応えがなく、9月、10月の繁忙期前であれば対応も違ったのではないかと、精神的にも辛い日々を送りました。
が、ついに私がフランスでの就職活動1ヶ月目にして仕事を見つけられたのです! その方法が方法がこちら!!
ネットの求人サイト
ずばり、私が今の職場を見つけたのは、インターネットの求人サイト、《Indeed》でした。もちろん、フランス版サイトです。いくら巷で就活しても、うちはいっぱいだよ!と断られるなら、むしろ募集しているところに応募しよう!という考えからでした。
もともと、就活3点セットはパソコンで作っていたので、インターネットから応募することは至極簡単であり、そこで応募したポストがレストランのcommis patissiere(パティシエ見習い)。私は経験8年ほどのパティシエですが、語学力にまだ自信が無かったので十分な枠でした。そして、なんと送信から2時間後には連絡があり、翌日面接で即決!! 一日中街を歩きまわっていたのに、一度決まればなんという早さ!!私はまだ銀行口座を開設していなかったので、その手続きを済ませ、ほぼ一週間後には仕事をスタートさせました。
毎日就活相談にのってくれていた、下宿先のマダムも一緒になって大喜びしてくれたのを覚えています(^^)(毎日、今日はどこにCVを出したのか聞いてきたり、動機作文の添削をしてくれたり、プレッシャーをかけてくれていました。笑)
また私は渡仏前に3件、渡仏後に8件ほど就活しましたが、これは決して多い方ではないと思います。私の場合、フランス人の友達を作ったり、言語交換カフェを利用して語学力を高める事、市内にいくつもある美術館や、古物市を利用して、歴史の勉強をすることも一年間の大きな目標だったので、就職活動をリヨンの中心地付近に絞っていました。
しかし、有名なパティスリーのラボなどは、市内から少し離れたところにあったりするので、特に場所に執着がない人であれば、より多くの選択肢があるでしょう。また、土地柄ではなく、有名パティスリーで働きたい、モダンなお菓子が作りたい!という人であれば、ルレデセールのホームページからCVを送ってみるのもありです。こちら⇨《http://www.relais-desserts.net/》
なにはともあれ、労働時間は長いものの、保険にも入り、お給料もフランスの最低賃金をもらえる職場に雇ってもらえたことは、本当にラッキーだったと思っています。(しかも家から徒歩20分!)初めはパティスリー、ブティックでのお菓子作りを希望していましたが、レストランで働けた事は、より多くの食材や調理法などを知れたという点で、とても得るものが多かったと、今では良かったと思っています。私の例はほんの一例。探しているうちに、人伝いに求人情報が舞い込むこともあるでしょう。そして、人それぞれ働く目的と希望のお店が違うと思うので、是非根気強く探して諦めないでもらいたいと思います!
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