【シェンゲン圏】ワーキングホリデー後の滞在延長方法について

【シェンゲン圏】ワーキングホリデー後の滞在延長方法について

 Bonjour à tous ! ほーしーです!
ワーホリのビザの期限が近づいてくると、なんとかして滞在を延長できないか!と思うこともあるかと思いますが、そんな人の為に、シェンゲン圏から一旦出て再入国するという方法をこちらではご紹介していきたいと思います!

シェンゲン圏とは

まず、シェンゲン圏とはなにかをウィキペディアを頼りに確認しておきましょう。

シェンゲン圏(シェンゲンけん、英: Schengen Area、仏: Espace Schengen)は、1985年に署名されたシェンゲン協定が適用されるヨーロッパの26の国の領域。

(引用:wikipedia : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%B3%E5%9C%8F)

これに加入している国間では国境検査が排除されており、自由に行き来できる単一の国家のようになっています。そしてここで注意しなければならないのは、「シェンゲン圏=ヨーロッパ圏ではない」という事。欧州連合(EU)に加盟せず、シェンゲン圏内の国もあれば、EUに加盟しながらシェンゲン協定に従っていない国々もあります。加盟国や規約は変更にな可能性があるので、その都度確認する事が大切です。

シェンゲン圏外旅行で再入国、合法なのか?

結論から言うと合法です。詳しく見ていきましょう。

「あらゆる180日の期間内で最大90日間滞在できる」という決まりを守る

ひと昔前の記事でしょうか、

  • この方法で再入国して止められた。
  • 再入国時は問題なかったが、日本に帰国する際に空港で問題になりブラックリスト(5年間ヨーロッパ圏入国禁止者リスト)入り、強制帰国させられた。
  • この方法は違法である。

……などの話を読みましたが、その人たちはシェンゲン協定内の「あらゆる180日の期間内で最大90日間滞在できる」という決まり、つまりビザ免除でシェンゲン圏内に滞在できるのは、滞在日から遡って180日間の中で最大90日間滞在できる。という事を守っていなかったからだと思われます。(詳しくはこちら、外務省サイト:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page4_000122.html

《あらゆる》などと言われると、ワーホリ中の滞在はどうカウントされるのか、と私も当初は心配になりましたが、これはビザ、滞在許可証なしで滞在できる期間の話です。したがって、過去180日間ビザをもって滞在していたとしてもこれはノーカウントになります。さもなければ、過去180日間で90日以上の滞在はとっくにオーバーしていますからね。

また日本のフランス大使館もこの方法に対して可能であると述べているのが次のサイトから確認できます。(ワーキングホリデーよくある質問:https://jp.ambafrance.org/IMG/pdf/_trad_jp.memorandu_q_r_vvt_.pdf?18449/a0ef8d310a62614b5792a58534481eb0916d5037

私もビザの期限が切れてからフランスに向けてトルコから出国する際に、「あなたのビザは既に切れていますね。」と航空会社に言われましたが、胸を張って「はい、そのビザはもう終了しているので、ビザ無しで行きます。」と説明ができました。何もやましい事はありません。

学生ビザで渡航した場合は注意!

気をつけなければいけないのは、学生ビザなどで短期留学した場合でしょう。

学生ビザで3ヶ月間滞在した後にこの方法で滞在延長したいとしましょう。すると、ビザが有効な期間は「あらゆる180日の期間内で最大90日間滞在できる」としてはノーカウントになります。しかしながら、もしその留学以前にも過去180日以内にシェンゲン圏内に旅行などで滞在していた場合は、その合計日数を数えなければなりません。

例えば、留学以前にシェンゲン圏内を30日間旅行していれば、後は60日間しか滞在できない事になるのです。帰国の際も飛行機の乗り換えなども考慮して、余裕を持った日程を組んだ方がいいでしょう。

シェンゲン圏外旅行おススメの国

ではいざシェンゲン圏外を旅行しようという時にどこへ行こうか迷う人もいるでしょう。そこであくまで個人的にですが、オススメの国を紹介します!

イギリス

先日EU脱退が決定され話題になった国ですが、当初からシェンゲン協定には加盟していません。フランス大使館のホームページでも例に挙げられていたように、距離が近いこともあって一番行きやすい国と言えるかもしれません。パリから電車で行く事が出来ます。

マイナスポイントとしては物価が高いことでしょうか。また入国審査も厳しめと聞くので、行きだけでなく帰りのチケット(長期滞在が目的ではない意思表示)、滞在先の住所(ホテル)などをすぐ答えられるようにしっかり準備しておきましょう。

トルコ

こちらは実際に私が旅行した国です。公用語はトルコ語ですが、英語も大体通じます。そしてトルコ人には親日家が多く、物価が安いのも魅力です。少し前にイスタンブール空港テロがありましたが、パリやイギリスも同じでしょう。2018年4月現在は、空港に入る全ての人がセキュリティチェックを受け、警備が強化されています。

オススメの都市はイスタンブールから西の都市。チャナッカレやイズミルは比較的治安が良いです。ただ東側シリア国境付近などは、外務省のホームページで危険レベル4とされています。絶対に近づかないようにしましょう。また、どの国を旅行したとしても日本よりは危険が多いのが当たり前です。当然ですが油断せずに、人気のないところや夜遅くに外出するのは控えましょう!

他の方法でワーキングホリデービザを延長したい

ワーホリは身分の変更が出来ないビザ。ビザ自体の期限を延長することはどうしても出来ません。幸運な事に就労ビザを習得できるとしても、その申請手続きの為には一時帰国しなければならないし、最低でも一ヶ月、長ければ半年以上、日本での待機期間が出来るでしょう。

フランスでの長期就職を目指している人はいつかは通らなければならない道ですが、当面フランス再入国の見通しが付かない、住居の片付けが間に合わない、もう少しヨーロッパを満喫したい! と言う人の為には、通りあえずの滞在延長方法として、このヨーロッパ圏外旅行をお勧めします。

もちろん、この方法で滞在中の身分はあくまで旅行者。労働許可もなくなるので、ある程度の生活費の貯蓄も必要となってきますが、ワーホリ中必死に働いた人はこの間に本当のバカンスを楽しんでみてはいかがでしょうか?