フランスのヴァカンスについて

フランスのヴァカンスについて
  1. 【労働者のヴァカンス編】

ぶらぼーー!!!先週から16日間のヴァカンスに突入しているほーしーです!!日本にいた頃から、フランス人はヴァカンスを取るってよく聞いていましたが、一体どういうシステムになっているか、私が抱いていた疑問を中心に、簡単に説明していこうと思います!

 

ヴァカンスは何日間?

企業にもよりますが、一年で5週間と言われています。基本的には一ヶ月働くごとに、2.5日の休みが貯まっていく仕組みです。夏に2週間、冬に2週間、その他で1週間と言うのは、フランス人によく見られるヴァカンスの取り方です。

 

ヴァカンスはいつ?

夏のヴァカンスは基本的には7月後半から8月で、その他にもクリスマスを含む年末年始のヴァカンスや、春のキリスト復活祭(パック)が4月にあります。そしてフランス全土が一気にバカンスに入ると、交通渋滞などの問題が発生するため、政府は各県をABCの3つのゾーンにに分け、それぞれ休みの時期をずらすことによってその問題を軽減させているようです。

また、パティスリーやレストラン、その他ブティックなどはお店を閉めてスタッフ全員で休みをとる所が多いのですが、一般企業では、社員個人の好きなタイミングでヴァカンスが取れる場合もあります。私の友人には8月中はヴァカンス真っ最中で電車やホテルも値上がりしているので、7月と9月にずらして休みを取ると言っている人もいました。

 

忙しくてヴァカンスが取れなかったら?

ヴァカンス大国フランスですが、日本のように、休みたくても休めない多忙な方々ももちろんいます。その場合は、年度末に消化出来なかったヴァカンスを会社が買い取る仕組みになっています。さらにこの価格は通常の給料に対して割り増して支払われます。日本の様に、いつの間にか有給が消えてしまっていた‥なんて事はないんですね!!!

 

ヴァカンス中の買い物について

ブーランジュリーやカフェも休みなら、ヴァカンス中は買い物はできないの?外食は?と心配になりますが、大丈夫です!確かに閉まってるお店は多いですが、スーパーなどはやっていますし、ブーランジュリーなどは、ご近所のパン屋さん同士で話し合い、どこかのお店は必ず開いているように、順番にヴァカンスに入るのです。

ちょうど「 休んでいる間、うちのお客さんをあずかっといて!」と言う感じでしょうか…

 

ヴァカンス中のリヨン

ヴァカンス中に私の住んでいる街、リヨンに観光に来たいとお考えの方もいらっしゃると思うので、お店や観光地情報をお伝えしましょう!

まずリヨンの中心街、ブランド物などのおしゃれブティックが並ぶ界隈はほぼ閉まっていて閑散としています。ですが、大きなショッピングモール、パールデュー駅前のギャルリー・ラファイエットなどは営業しているので、買い物に困ることはありません。そして、多くのレストランは休業中ですが、観光地であるメルシエール通りや旧市街にある、リヨン名物のブションと呼ばれるフレンチ食堂の大半は営業しています。美術館はもちろん、旧市街や丘の上にある大聖堂などは、普段よりも多くの観光客で混雑しているくらいです。また、リヨンで一番充実していると言われている、コワルースcroix-rousseの丘のマルシェも通常どおり、金曜日以外は毎日でています。

 

パティスリーの営業情報

パティシエさん向けに、パティスリー情報をお伝えしましょう。小さな個人店は閉まっていますが、ボキューズ市場の中に出店しているような大きなパティスリーはヴァカンス中も営業しています。たとえば、Sébastien Bouilletセバスチャン・ブイエやSEVEセヴです。また、Délices des sensデリスデサンスは本店のみの営業で、グランメゾンのショコラティエBernachonは一ヶ月完全休業でした。旧市街にあって歴史あるパティスリーのLa Marquiseラ・マルキーズは、ぜひ観光がてら行ってもらいたいお店の一つです。

 

 

さてさて、大人にも平等にやって来るヴァカンス。早い人は一年越しで計画を立てます。ぜひ、お財布とも相談をして、賢く充実したヴァカンスを取りたいものです!

以上、南仏のビーチでのヴァカンスを夢見るほーしーでした…☆